アイスのベースには、山梨県の一軒の酪農家から届く100%A2ノンホモ牛乳を使用しています。
オーガニックでもグラスフェッドでもありません。それでも、この牛乳を選ぶ理由があります。
脂肪球を均質化しないノンホモ製法と低温殺菌によって、牛乳本来のやさしい甘みとコクがそのまま残されています。搾乳から短時間で製造工程へ入ることで、新鮮な風味も生かされています。
この牛乳の濃厚さがあったからこそ、昨年のレシピから脂質を30%以上抑えることができました。
アイスクリームは本来、脂質によって濃厚さとなめらかさをつくる菓子です。油脂を減らせば、満足感は失われます。けれど今年は、この牛乳のコクそのものを濃厚さの中心に据えることで、油脂に頼らずに満足感をつくることを実現しました。
脂質を減らすために味を削ったのではなく、素材を変えることで両立させています。
また、A2タイプの乳牛から搾られた牛乳のみを使用しているため、一般的な牛乳とは異なるたんぱく質組成を持ちます。A1βカゼインを含まないA2ミルクは、消化の過程で生じるペプチドが異なることが知られており、消化のされ方との関連について研究が進められています。