

2026/08/18
h+diet laboratoryでは、定期的にカスタムメイドのご相談をいただきます。 「この食材が食べられない」 「アレルギーがあるけれど、ケーキを楽しみたい」 「こんな素材で作ることはできますか?」 ご相談の内容は、本当に一人ひとり違います。 中には、私自身がこれまで考えたことのなかった組み合わせや条件をいただくこともあり、そのたびに材料の性質や配合を一から考え直すことも。 簡単ではありませんが、実はこの時間が、私にとってとても大切なものになっています。

2026/08/06
アプリコットジャムは毎年必ず使っているフルーツですが、その年に最も状態の良い実を探し求めて製造しています。 ですが、今年は天候の影響もあり、アプリコット全体の収穫量が大きく落ち込みました。特に、例年使用している「ハーコット」は非常に不作で、十分な量を確保することができませんでした。 そこで今年は、信州産の「信州大実(しんしゅうおおみ)」という品種を使用ました。 その年に手に入るベストな素材を選び、コンセプトを守りながらその素材を最大限に引き出すように努めるのがh+diet laboratory が大切にしているものづくりの考え方です。

2026/08/03
「ふわふわの食パンが好き」 「でも、毎日の糖質はできるだけ抑えたい」 「パンを食べながら、たんぱく質もしっかり摂りたい」 そんな想いに応えるために誕生したのが、Bread Seriesの新商品「Fit Bread」です。 Bread Seriesは、食生活や目的に合わせて選べるよう、一品ごとに異なる役割を持たせて設計しているシリーズです。その中でFit Breadは、ふんわりとした食感を楽しみながら、たんぱく質と糖質の両方を重視したい方に向けた一斤。健康のために好きなパンの食感を諦めるのではなく、普通の小麦粉のパンと変わらない感覚で、毎日楽しんでいただくことを目指しました。

2026/07/24
夏限定のキャラメルバナナアイスサンドが完成しました。 h+dietが目指しているのは、甘いものを我慢するためのスイーツではありません。砂糖に依存しない、新しいおいしさをつくること。このアイスサンドも、その考え方から生まれました。 ローストしたオーガニックバナナの芳醇な香り。濃厚でありながら、後味は軽やかなアイス。口どけとともに広がる、キャラメルの深い余韻。 昨年ご好評いただいたレシピをもとに、今年は製法と配合を改めて見直しました。目指したのは、昨年のレシピから脂質を30%以上抑えながら、キャラメルとバナナの濃厚な満足感は損なわないこと。 濃厚さと軽やかさ、甘い余韻と爽やかなキレ。それぞれを一つのバランスとして組み上げた、夏限定のアイスサンドです。

2026/07/24
夏だけのパイナップルヨーグルトレアチーズケーキが完成しました。 パイナップルの華やかな香りと、爽やかな甘酸っぱさ。ヨーグルトレアチーズのなめらかな口どけ。野菜やナッツを幾層にも重ねることで生まれる、複雑で奥行きのある味わい。 けれどこのケーキは、栄養価の高い素材をただ集めたスイーツではありません。 味、香り、食感、糖質、脂質、たんぱく質。そして食べた後の体の反応まで。一皿全体を、一つの設計として組み立てています。 h+dietが目指しているのは、単に糖質や脂質を減らすことではありません。まず、心からおいしいと思えること。そのおいしさを損なわず、食べた後の体の反応まで考えること。この二つを、どちらも諦めないことです。

2026/07/11
h+diet laboratoryのブレッドシリーズは、これまで一貫して栄養学と生理学に基づいた設計を追求してきました。しかし開発当初から、私自身の中には「小麦粉や米粉、砂糖を使わず、それでいて日常的に食べ続けられるほど柔らかいパンを作りたい」という明確な理想がありました。当時はまだ、その理想を実現するだけの技術力が私には備わっていませんでした。 それから3年という月日をかけて、素材の特性をひとつずつ見直し、物理化学的な反応を何度も検証し直しました。小麦粉などの「つなぎ」に頼らず、油脂も抑えながら、しっとりとした食感を維持するにはどうすればよいのか。試作を重ねる中で、解凍後の水分状態を緻密に制御する手法を編み出し、ようやく納得できる品質にたどり着きました。この『フィットブレッド』は、3年の歳月をかけてようやく形になった、私たちのひとつの到達点です。

2026/07/05
日々の暮らしの中で、口にするもの、身にまとうもの、過ごす時間——素材ひとつひとつにこだわっていらっしゃる方にも是非召し上がっていただきたいVEGGI de PAN。 小麦粉はもちろん、血糖値の上昇を促す米粉や砂糖を含む甘味料も一切使用せず、オーガニック素材のみを丁寧に選び抜きました。見た目でも満足して頂けるだけでなく、召し上がった後にご自身の身体がどう応えてくれるか——栄養学と生理学の視点から緻密に設計された、静かな贅沢を纏うスイーツです。

2026/07/02
みなさま、こんにちは。 先日、立派な白加賀梅をいただく機会があり、人生で初めて「梅ジャム作り」に挑戦してみました(※こちらは販売用ではなく、プライベートのお楽しみです!)。 白加賀梅ならではのキレのあるシャープな酸味と、上品でさわやかな香りが凝縮され、初めてにしては美味しく仕上がりました。 さて本日は、今月中の販売を目指して試作を続けている新商品についてお話しさせてください。

2026/06/30
「身体に良いものを選びたい。でも、味の満足感も諦めたくない」 そんな声に、長く向き合ってきました。h+dietでは、見た目の美しさだけでなく、栄養学・生理学の視点から一つひとつの素材を選び、グルテンフリー・シュガーフリーのスイーツをお作りしています。 この夏最初のアイススイーツとしてお届けするのは、すっきりとした甘みとみずみずしさが調和する「いちごとバニラのアイスケーキ」です。 信頼できる生産者の方々が育ててくれた食材そのものの力を、できるだけそのまま感じていただけるよう、組み合わせを考えました。

2026/06/05
h+diet is not just about being "body-friendly" in a vague sense; it is a shop that crafts sweets and bread rooted in sound nutritional physiology and nutrition science. Since the very beginning, I have constantly studied and updated my knowledge, reflecting these insights directly into every product. The reason I entirely avoid not only wheat but also rice flour—which is widely used in conventional gluten-free baking—is to suppress rapid spikes in blood glucose levels caused by specific carbohydrate molecular structures (such as amylopectin) and to prevent the oversecretion of insulin. In maintaining our health, it is of utmost importance to foster an internal environment where each hormone is secreted in a well-balanced manner, without deficiency or excess; excessive stimulation from carbohydrates can be a cause of disrupting this delicate balance. Backed by this firm physiological evidence, I never use any sweeteners, including sugar. My starting point remains the days of immersing myself in research and repeating trial after trial, regardless of cost, driven solely by the desire to create something that truly resonates with the body’s mechanisms.

2026/06/05
いつもh+dietを温かく支えてくださり、本当にありがとうございます。皆様の変わらぬ応援のおかげで、当店は今月、無事にオープン9年目という節目を迎えることとなりました。 今でこそ、私たちの作るものを喜んでもらえる人が増えましたが、9年前のオープン当初を振り返ると、決して平坦な道のりではありませんでした。当時はまだ、私たちが提案するコンセプトが非常にニッチであったため、周囲からは理解されず、沢山の批判を受けることもありました。自分の信念が揺らぎそうになり、悔しさと自信のなさから、たびたび涙を流したこともありました。この9年間の中で、苦しいと思える時は本当に沢山ありました。 また、より良いクオリティを追い求めるあまり、研究に没頭しすぎて、ほぼ赤字のような時も数え切れないほどあります。ビジネスとして器用に立ち回ることは難しく、利益よりも「どうすればより良いものになるか」という探求ばかりに夢中になっていました。

2026/05/21
体型を維持するために、いまだに「摂取カロリーが消費カロリーを下回れば痩せる」という単純な計算式が信じられています。しかし「h+diet laboratory」では、商品を設計するうえでカロリーの数値を最重要視していません。 その理由はシンプルです。生理学の観点から見ると、機械的なカロリー管理は短期的にも長期的にも、身体にとってマイナスにしか働かないと考えているからです。 カロリーを極端に抑えはじめると、人間の防衛本能として強い空腹感が必ずやってきます。生存本能である空腹に、意志の力で勝ち続けることは、基本的にはできません。 さらに見落とされがちな問題があります。食欲を無理に我慢すると、脳が危機状態と判断し、ストレスホルモンである「コルチゾール」が過剰に分泌されるのです。 コルチゾールは筋肉を分解してエネルギーに変えようとする働き(糖新生)を持ち、また甲状腺ホルモンの機能を阻害して基礎代謝を下げます。つまり、カロリーを気にすればするほど、身体は「脂肪を溜め込みやすく、燃えにくい省エネ体質」へと変わっていくのです。これが、カロリー制限が長続きしない生理学的な理由です。