長崎県五島列島で椿メロンを栽培しているやしろ農園です
私たちにとって、メロンは単なる農産物ではなく、愛情を注いで育てた我が子のような、作品のような存在です。
メロンの栽培には、多くの手間と時間がかかります
ひとつひとつの作業がとても重要で
土の耕し、ぼかし肥料、発酵肥料、海水の割合と、緻密に計算して、記録をとり、改善して次に活かしています
新たな挑戦もしたい、新しいものも取り入れたい
でも新しいものが必ず美味しいメロンになるかはわからない
そのため、少しづつ、ゆっくりと加えたり引いたりしながら調整を重ねます
劇的な変化はなく、1年に1度の栽培のため、もどかしく、また来年また来年と
収穫が終われば寂しくなり、始まると大変だけど楽しみになります
収穫に至るまでの日々は、決して楽なものではなく
ハウスの中の作業は40度近くにもなることもあるし、機械化できる作業も少なく、
手作業で芽を摘み続けたりする作業は気が遠くなる作業のひとつです
温度や水の管理でハウスを開けたり閉めたり、手も目も話せない数ヶ月が始まります
食卓でもメロンの話が多くなり、本当に我が子のよう
確かに環境や肥料は大事だけどこの愛情が美味しい秘訣かな♪
と思っています
長崎県の五島列島で椿メロンを栽培しているやしろ農園です
自己紹介と五島列島でメロンを栽培している理由を少しお話ししたいと思います
五島列島ってこんなところなんだ
こんな思いで椿メロンを栽培しているんだ
なんて少しでも興味を持って頂けるきっかけになればとても嬉しいです
私たち夫婦は関西育ち、農業の経験はありませんでした
長靴すら履いたことがなかったし、土を触る経験は子供と砂場にいったときくらい
そんな私が、メロンを作るようになったのは、父の病気がきっかけでした
とっても短い闘病期間の中で、長年食べてきた父の作る「あの美味しいメロン」を絶やしたくない
そう思ったのが1番の理由
(ほんとは心のどこかで親孝行したいって気持ちもあったけどその話はまた今度)
生まれ育った関西を離れ、住んだこともない五島列島という「島」で生活を始めるということ
会社を退職し、農業を生業としに生きていくということ
子供2人を連れて、近くにスーパーもコンビニもない場所で生活をするということ
それは私たち家族にとっては、人生最大の冒険でした
私たちが五島列島に住みはじめましたが、1年に1度しかメロンは作れない為、メロン作りがスタートする季節にはもう父はいませんでした
それでも母と主人と3人でのメロン栽培がスタートします
試行錯誤を繰り返しながら、何とか1年目から美味しいメロンが出来ました
母が父と二人三脚で作ってきた証のような気がして
絶やしたくない思いは強まり
もっと美味しくしたい
ずっと作り続けていきたい
そんな想いに変わり2023年
7年目の椿メロン作りがスタートします