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やしろ農園

生産者のお便りとお知らせ
3.11に思うこと
2023/03/11
3.11に思うこと

今日は3.11

主人の誕生日であり震災の日

阪神大震災を経験している私達にとっては

とても複雑な1日

朝からおめでとうと話しながら、テレビはいつも震災の日の事が流れている

自然はとても怖い

五島に来てからの方が自然を感じる事がとても多い

五島列島は台風の通り道と言われるくらい
毎年、必ず来ます

自然と生きている私たちにとって、正直被害がない年はありません

共存している感じ

台風が来るから、他の作業を止めて、台風対策にあてたり
台風が来るから、収穫を前倒しにする事もあるし
台風が来たら、片付け作業が入り、いつもの作業がとまる事もある

家も家族も守らないといけないけど、作物も守らないといけない

2018.7.4
五島列島、台風直撃
メロンの収穫が終わって、片付け途中だったハウスの倒壊
毎年台風を経験していたから、ハウスごとこんな風に倒れるとは思っていなかった...

場所と風向きも運が悪かった

でも運が悪かった でなんて片付けられない

これが家だったら、人だったら

とても怖い

でもハウスだから良かった

なんて思えない

翌年は、1ハウス減らして、なんとか立て直した

今だにやしろ農園は当初より1ハウス減ったまんま
台風が来るから、ハウス作業向いてないから辞めたらいいんじゃないかとも言われる事もある

でも、椿メロンを作りたいから、辞めたくないから
本当はお中元に使って頂けるように栽培したいところですが
出来るだけ台風前にすっかり片付けまで完了できるように

我が家では少し早く植え付け、6月のたった2週間の収穫のみとなっております🍈

五島のお気に入りの場所
2023/03/10
五島のお気に入りの場所

椿メロンを栽培しているやしろ農園です

五島列島はもうすっかり春です

日中は20度を超え、ハウスの中はなんと40度

これから植え付けのハウスもある為、準備中のハウスの中は真夏状態

温度管理をしながら、あまりにも暑くて耐えられない時は少し開けたりしながら、頑張っております

農家は体調管理が1番を理由に最近の我が家は食欲旺盛

島には最近ジェラート屋さんができたり、近所にご飯やさんもできるみたい

私が五島列島に来た頃より沢山の飲食店さんやお宿ができています

私たちの作っているお野菜を使っていただいてるカラリト五島列島やセレンディップ
五島に居酒屋きまぐれ♪

五島列島の美味しいご飯や素敵なホテル

リモートワークにも最高、コーヒーも美味しい

お料理もちろんだけど私が通ってる1番の理由は人

いつ行ってもお帰りレベルで迎えてくれる

疲れていたら声をかけてくれる、何気ない会話に元気をもらったり
シェフやスタッフさんが畑に来てくれたり、温かい方ばかりです

五島に集まるのか、五島がそうさせるのか、魅力的な島だなと思います

椿メロンができるまで
2023/03/09
椿メロンができるまで

椿メロンができるまで

私たちは初めから農家だったわけではなく

それはとても良いところでもわるいところでもあります

自然が当たり前にそこにある環境で、生きてきた経験や小さい頃から親と一緒に農業をしている人の技術や、経験、感覚的なものに勝てるものはありません

ハウスの上にスタスタ登っていくし、もうすぐ雨が降るなとか、明日は冷えるね、とか
蜂の巣が多いと台風が多い夏になるとか、私には全然わかりません

7年たってやっと20キロのコンテナを一瞬だったら持ち上げることができるようになったし、寒暖差にもなれ、風のきつい畑作業でも、立ってるだけで疲れるなんてことは無くなりました(これは私が特別ですw)

私たちの強みというか、良かった点は新しいものを取り入れること

【今まではこうだった】がない分、変化を恐れないことです

正解が全くなかった為、これいいんじゃない?
やってみよう
栽培作業の中で、この作業しなくても大丈夫じゃない?
そうしよう

そうやって、必要なものと、必要じゃないものを少しづつ選択していくこと

“変わらないもの”はとても素晴らしいけど

“変えること”はなんだかわるい気持ちになってしまう

でも、ちゃーんと考えて

目指すものは美味しいと安全なんだと決める事で、変えることができた事も沢山あります

けして、楽をしたいだけではない(楽できることはすれば良いけどそれは別問題)

でもその作業が楽になり時間ができる事で、手作業でしかできない

美味しくなるに繋がる作業はする時間が増える

農業って正解がなくって、人それぞれだし、美味しいのプロがいうことが
その通りにならないことだって多い

沢山の事を取り入れながら

やしろ農園の椿メロンは出来上がりました

椿メロンをお届けするギフト箱のこと
2023/03/07
椿メロンをお届けするギフト箱のこと

椿メロンの箱のデザインはなんと

我が家の畑の周りの風景をイメージしています

長崎の五島列島へ来るのは遠い

栽培風景を見てもらうのも難しい

それでも、少しでもやしろ農園のメロンを栽培している最高の場所を伝えたくて

椿メロンをギフトにも使って頂けたら嬉しいな

メロンが届いた瞬間に目に止めてもらえたらいいなと思って

箱にやしろ農園の栽培風景をデザインを入れました

我が家の山やハウス、野菜の畑があるイメージ、その奥には海が広がり

メロンの栽培に欠かせない山の一番水や五島の海が想像できるような

デザインにしました

メロンが美味しいって声もたくさん頂きますが
箱を褒めていただく事も多いです

ギフトにも使っていただけるように、金額がわかるものは入れておらず
父の日や少し早めのお中元にも使っていただいております

リピーター様が多いのはちょっぴり自慢です

椿メロンが到着した際は、是非ギフト箱にも注目していただけたら嬉しいです

椿メロンの植え付けが始まりました
2023/03/06
椿メロンの植え付けが始まりました

メロンの植え付けはひとつひとつ大事に手作業で行います

野菜では機械で植えることもありますが、メロンは耕す作業以外ば手作業で行います

植え付けは、晴れの日の気温が高い日を選び、

苗と苗の間隔、ビニールに開ける穴の大きさ、苗の向き
きちんと決められた方向に植え付けます

向きなんてあるの?と思いますが

苗の伸びてくる方向を考えて沿うように向きを揃えます

そのあとは毎日観察し

ある程度大きさに揃ったら摘芯(てきしん)をします

摘芯はこの芽とこの芽を伸ばすと決め

それ以外の芽は収穫までずっとずーっと

摘んで行きます

この作業が心が折れるほど大変で、3月の上旬のこの時期ですでに40度もあり

ハウスの外に一歩出ると寒い、なんて日々

でも小さい苗はとても可愛くて、今日も大きくなった今日も伸びてると
毎日楽しみに見ています

苗の成長や作業風景も今後は紹介していきます

椿メロンはご予約からお客様のもとに届くまでに

少しお時間がございます

届くまでの皆様の楽しみになれば嬉しいです

五島列島ってどんなとこ
2023/03/05
五島列島ってどんなとこ

五島列島には

桜もあるし
海には椰子の木もある
紅葉もあるし
雪も積もる

海は綺麗だし
山もある

魚も牛も野菜もメロンも育つ

日本をキューッと小さくしたような場所だなって感じます
島の中で春夏秋冬、日本の色んな自然を全部感じる事ができるなあと

五島に初めてきた北海道の方には椰子の木あるー!
ってびっくりされたし

沖縄から来た方には沖縄みたいな感じだと思ってたらめっちゃ寒いし
南国仲間だと思ってたって言われたこともある

仲良くなった東京の方には島に来る前は
五島って野球ボール投げたら海に落ちるほど小さい島だと思ってたら意外に広いね(笑)って言われたり

今は朝ドラや移住ブームで五島列島の認知度も少しばっか上がってきたけど
7年前は普通にゴシマとか言われたりもした

スタバやファーストフードはないけれど
島のハンバーガーやさんは美味しいし
こふひいやのコーヒーは最高

お腹は常に美味しいもので満たされているし
でも、たまにキラキラしたものが見たくて
45分飛行機に乗って福岡に行く
なんて贅沢なんだって思う

私が感じる五島列島はこんな感じ

そんな島の中で、寒暖差が1番ある

山内盆地にやしろ農園はあります

椿メロンは愛情と肥料から作られる
2023/03/04
椿メロンは愛情と肥料から作られる

長崎県五島列島で椿メロンを栽培しているやしろ農園です

私たちにとって、メロンは単なる農産物ではなく、愛情を注いで育てた我が子のような、作品のような存在です。

メロンの栽培には、多くの手間と時間がかかります

ひとつひとつの作業がとても重要で

土の耕し、ぼかし肥料、発酵肥料、海水の割合と、緻密に計算して、記録をとり、改善して次に活かしています

新たな挑戦もしたい、新しいものも取り入れたい

でも新しいものが必ず美味しいメロンになるかはわからない

そのため、少しづつ、ゆっくりと加えたり引いたりしながら調整を重ねます

劇的な変化はなく、1年に1度の栽培のため、もどかしく、また来年また来年と
収穫が終われば寂しくなり、始まると大変だけど楽しみになります

収穫に至るまでの日々は、決して楽なものではなく

ハウスの中の作業は40度近くにもなることもあるし、機械化できる作業も少なく、
手作業で芽を摘み続けたりする作業は気が遠くなる作業のひとつです

温度や水の管理でハウスを開けたり閉めたり、手も目も話せない数ヶ月が始まります

食卓でもメロンの話が多くなり、本当に我が子のよう

確かに環境や肥料は大事だけどこの愛情が美味しい秘訣かな♪
と思っています

私たちが五島列島で椿メロンを作る理由
2023/03/03
私たちが五島列島で椿メロンを作る理由

長崎県の五島列島で椿メロンを栽培しているやしろ農園です

自己紹介と五島列島でメロンを栽培している理由を少しお話ししたいと思います

五島列島ってこんなところなんだ

こんな思いで椿メロンを栽培しているんだ

なんて少しでも興味を持って頂けるきっかけになればとても嬉しいです

私たち夫婦は関西育ち、農業の経験はありませんでした

長靴すら履いたことがなかったし、土を触る経験は子供と砂場にいったときくらい

そんな私が、メロンを作るようになったのは、父の病気がきっかけでした

とっても短い闘病期間の中で、長年食べてきた父の作る「あの美味しいメロン」を絶やしたくない

そう思ったのが1番の理由

(ほんとは心のどこかで親孝行したいって気持ちもあったけどその話はまた今度)

生まれ育った関西を離れ、住んだこともない五島列島という「島」で生活を始めるということ
会社を退職し、農業を生業としに生きていくということ
子供2人を連れて、近くにスーパーもコンビニもない場所で生活をするということ

それは私たち家族にとっては、人生最大の冒険でした

私たちが五島列島に住みはじめましたが、1年に1度しかメロンは作れない為、メロン作りがスタートする季節にはもう父はいませんでした

それでも母と主人と3人でのメロン栽培がスタートします

試行錯誤を繰り返しながら、何とか1年目から美味しいメロンが出来ました

母が父と二人三脚で作ってきた証のような気がして

絶やしたくない思いは強まり

もっと美味しくしたい

ずっと作り続けていきたい

そんな想いに変わり2023年 

7年目の椿メロン作りがスタートします

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