バリア=ブンタウ省は、肥沃な土壌と清らかな水に恵まれた、農業にとって本当に素晴らしい場所です。
けれども、ベトナムも日本と同じように、都市部で生まれ育った子供たちは、自分たちの地域に世界に誇れるカカオがあることを、まだ知りません。
「このチョコレートの原料が、すぐ近くで育っているって知ってた?」
そんな問いかけから始まったこの体験ツアー。
OCAでは数年前から、子供から大人まで幅広い世代を対象とした体験型のアグリツーリズムを行っています。
今回も、多くの子供たちが参加してくれました。
農園を歩きながら、カカオの木を間近で見て、葉に触れ、実の香りを感じる。
そして、収穫から発酵、乾燥、焙煎までの流れを学び、実際に自分の手でチョコレートを作る。
子供たちの目は、初めて知ることへの驚きとワクワクでキラキラしていました。
この体験には、私たちOCAの強い願いが込められています。
それは、
「自分たちの地元の自然や農産物に、もっと誇りを持ってほしい」ということ。
そして、
「農業は人の命を支える、尊くて大切な仕事だと感じてほしい」ということ。
実際に土に触れ、作物が育つ環境を見て、農家さんたちの話を聞くことで、子供たちは自然と「ありがとう」の気持ちを持つようになります。
それは、これからの人生にとって、とても大切な心の土台になると信じています。
何より嬉しかったのは、
カカオの説明を聞いているときも、チョコレート作りのときも、
どの瞬間にも、子供たちが笑顔だったこと。
笑顔があれば、学びは深まり、記憶にも残ります。
この笑顔が、やがてカカオの未来を、地域の未来を支えていく力になると信じています。
OCAはこれからも、地域に根ざしたアグリツーリズムを大切にしながら、
子供たちの未来、そしてこの地の自然と共に歩んでいきます。