畑を歩いていると、フェイジョアの花がきれいに咲いていました。
白い花びらに鮮やかな赤いおしべが広がる、とても個性的で美しい花です。思わず足を止めて見入ってしまいました。
フェイジョアは果樹として育てられていますが、花もとても魅力的です。初夏の青空によく映え、畑に彩りを添えてくれています。
この花を見るたびに思い出すのが、ニュージーランドで過ごした日々です。
当時はキャラバンで生活をしながら各地を巡っていました。日本ではあまり見かけないフェイジョアですが、ニュージーランドでは庭先や公園など、さまざまな場所で見かける身近な果物でした。秋になると実が自然と地面に落ち、それを拾って食べるのが楽しみだったことを今でもよく覚えています。
甘く爽やかな香りと、スプーンですくって食べるやわらかな果肉。初めて食べたときは、日本では味わったことのない風味に驚いたものです。
そんな思い出のあるフェイジョアが、今こうしてdeai orchardの畑で花を咲かせている姿を見ると、遠く離れたニュージーランドでの暮らしが昨日のことのようによみがえります。
植物には、不思議な力があります。一輪の花や一本の木が、その土地で過ごした時間や、そのとき感じた空気まで思い出させてくれることがあります。
今年もこの花が実を結び、収穫できる日が今から楽しみです。
畑で育つ果物には、それぞれ物語があります。フェイジョアもまた、私にとって大切な思い出が詰まった特別な果樹のひとつです。