幼い頃、夜になると聞こえるウシガエルの声が怖くて、
けれど、よもやそれがカエルだとは思っておりませんでしたから、
「お母ちゃんコレ、何の声?」と尋ねると
母は、「カッパや。」
私「!・・・」
それ以来、幼い私は池には怖くて近づけなくなったのは言うまでもありません。
池から、母の言うところのカッパがヌソッと顔を出していたのです。
「気持ちわる〜!」「メチャでっかいやん!」「うわ〜!」「この模様何〜!?」
思えば、ただ空を見ていただけのウシガエルに二人で散々な言い様です。
その姿はよく言えば「我関せず」で堂々としていて、
全身の色は、もはやアートです。ななかなかの上級者の色のチョイスです。
それにこの顔は、いろいろモノを考えていそうです。
そうしてやはりその名の通り、随分と大きい。
「カッパ・・・。」
ひょっとしたら、これは昼間の仮の姿なのかしら。
一瞬ですが、頭に中でそんなことがよぎってしまいました。
で、先程の池の中の植物を抜いて根っこを食べていたのは鹿ではないかと父が言っていました。