「柎」は、花の萼(がく)のこと。
ワタの実を包んでいた萼が
開きはじめる頃です。
中からは
ふわふわの白い綿花があらわれ、
なんとも愛らしい姿を
見せてくれます。
七十二候には、
かつての大きな産業に関わるものが
いくつかあります。
全国で盛んに生産されていた絹。
(第二十二候「蚕起食桑」)
大きな富をもたらした紅花。
(第二十三候「紅花栄」)
そして、今回の木綿。
国産の木綿は「和綿」と呼ばれます。
ふっくらと厚みがあり、
しっかりとした風合いは
和綿ならではの魅力なのだそう。
かつては全国で栽培され、
明治までは100%の自給率でしたが、
現在は1パーセント以下。
百種以上あった綿の在来種も
ほとんどが絶え、
現在は数十種類が保護され、
わずかながら栽培されているのだそうです。
絹も紅花も綿も、
もう一度、地域の手で
受け継いでいけないだろうか。
国産の絹や和綿を、
また私たちの手で
紡いでいけないだろうか。