シンチャオ♪

チョコレート作りのあとは、OCAの農園内にある大きな池で、釣り体験の時間です。普段はなかなか触れることのない釣り竿を手に、子どもたちはスタッフに教わりながら糸を垂らし、魚がかかる瞬間を今か今かと待ち構えていました。

最初は少し不安そうにしていた子も、浮きがピクッと動くたびに目を輝かせ、魚が釣れた時には満面の笑顔。釣った魚を誇らしげに見せてくれる姿に、私たち大人も思わず笑みがこぼれます。

釣りの後は、再び森へ。そこにはジャックフルーツやマンゴー、そしてもちろんOCAのカカオの木々が広がっています。熟したカカオポッドを実際に見て、触って、割ってみる。中には白くて甘酸っぱい果肉に包まれたカカオ豆が並び、子どもたちは驚きながらも味見を楽しみます。

森の中では、皆で輪になって手をつなぎ、ゲームをしたり、歌ったり。自然のなかで過ごすこのひとときが、記憶の中でずっと輝き続けることを願っています。

このツアーの主役は、何よりも子どもたちの笑顔。私たちOCAが目指しているのは、単なるカカオ製品づくりではなく、人と自然と地域がつながる環境づくりです。子どもたちが、地元の自然や農業の魅力を心から感じ、「この地域ってすごい」と思ってくれるような機会を、これからも大切に続けていきたいと考えています。

またこの夏も、たくさんの子どもたちがチャウドゥクの自然と出会い、体験を通じて育ち、笑顔を残してくれました。

これが、OCAが届けたい「未来への贈りもの」です。