母の日

生産者のお便りとお知らせ

安全な卵を選ぶなら「お多福たまご」

安全な卵の基準とは??

私が卵ソムリエの資格を取得するために、問題集を解きながら勉強していた際、脳裏にずっと残っていた文言があります。

――薬剤の種類、使用量、使用期間や生産卵の取り扱いについて、獣医師の監視下に置かれ、投薬してから残留消失までに要する休薬期間が定められます―― ※タマリエ検定公式テキストより一部抜粋

この「投薬してから残留消失までに要する休薬期間」というのが心に残りました。 私自身が何気なく食べていた卵。その卵を産む鶏に対して、なんらかの形で投薬をしているのだと知ったのが、この時でした。

また、卵ソムリエのテキストには、 ――抗生物質や合成抗菌剤は法律の規定により、卵への残留や産卵中の鶏への使用が禁止されているため、国内で流通している卵には、これらの物質は含まれていません。―― とも明記されていました。

ここでも「産卵中の鶏」への使用が禁止されている、という点が疑問に残りました。 では、産卵前の鶏への使用は禁止されていないという事でしょうか?国内で流通している卵には、これらの物質は含まれていませんという言葉も、少し不安に思い始めました。

国内で流通している卵は本当に安全な卵なのか?

参照元:東部家畜保健衛生所家畜衛生だより

調べてみると、こちらの家畜衛生だよりでは、「鶏卵から『サルファ剤』が基準値を超えて検出され、流通した卵を回収する事例がありました」と記載があります。

冒頭の卵ソムリエのテキストの中で、 ――国内で流通している卵にはこれらの物質は含まれておりません。――と明記されていましたが、実際には、基準値を超えた動物用医薬品が含まれた卵が流通し、消費されていた事案が発生していました。

参照元:埼玉県中央家畜保健衛生所家畜衛生だより

こちらの事例は、鶏卵に「トリメトプリム」という抗菌剤が残留していました。採卵鶏には使えないはずの抗菌薬です。

普段、スーパー等で手軽に手に入る卵だからこそ、その安全性に注意して、気を付けたことがありませんでした。

日本一安心安全な卵を目標に養鶏業を起業

心から安心して食べられる卵はあるのだろうか…。 それは、私にも作れるだろうか…。

鶏本来の、ありのままの姿で生きる鶏を飼育し、幸せに育った鶏の卵はどれほど美味しいのだろうかと考えると、いてもたってもいられなくなり、2017年頃から養鶏を始めました。

目指す卵は、「日本一安心安全な卵・日本一幸せな鶏の暮らし」を目標に掲げた卵です。 経済合理性や生産性を度外視した放牧養鶏は、苦難の連続でしたが、幸せそうに暮らす鶏の姿を見るとやめる理由なんて選択肢は見つかりませんでした。 そして、元気に太陽を浴び、健康的に生きてくれれば、過度な薬剤投与もしなくて済むのではないか、という思いもありました。

無投薬飼育で安心安全な卵を生産

まずは、飼料添加物や動物用医薬品を一切使用せず、鶏自身の免疫力を高めることを目標に掲げ、実践していきました。

鶏たちの餌の原料は一般的な配合飼料などは使用せず、私たち人間が普段食べる、その中でもオーガニックや自然栽培の米・麦・野菜を発酵させて与え、日中は屋外で日光を浴びながら自由に過ごしてもらいました。昼寝をしたり、砂風呂に入浴したりと、私も生まれ変わったらここの鶏になりたいと思うくらい幸せそのものでした。

安全な卵を裏付ける3つの検査結果

  1. 残留有害物質等の検査結果

2.残留有害物質等の検査結果

3.残留農薬115項目不検出

4.放射性物質不検出

お多福たまごが安全な卵として言い切るには、「安全性の根拠」が必要だと感じ、自主的に鶏卵検査をお願いしております。お客様に誠心誠意包み隠さず検査結果をお見せすることは、安心して卵を食べてもらいたいという純粋な思いが込められています。

これからも、「安全安心な卵」の生産に取り組んでまいりたいと思います。

自然放牧場 お多福たまご鹿児島県(鶏卵販売)

鶏本来のありのままの暮らしを実現するため、朝一番に鶏舎を開放しています。朝一番のチキンレースは圧巻です!餌の原料の 穀物・野菜全て、有機JAS認証を取得したもの、 栽培期間中農薬・化学肥料不使用のものにこだわりました。 魚粉や養殖魚は使用せず、天然魚のみを仕入れ、穀物・野菜と発酵させて、与えています。防腐剤・抗菌剤・添加物などを含む可能性があるものは一切与えず、太陽の下で、のびのびと暮らした放牧鶏の卵を生産しています。

母の日