ナチュラルエッグラボではオスも一緒に暮らしています。
皆さんこんにちは!
春の訪れを感じる季節になり、鶏たちものびのびと太陽の光を浴び、過ごしやすくなってきた様子です。
今日は、オス(雄鶏)についてのお話です。
ここ、ナチュラルエッグラボでは、オスも一緒に暮らしています。
採卵養鶏では、オスは必要とされず、90%以上の養鶏場でオスはいません。
なぜか?
それは、「卵」はメス(雌鶏)だけで産むことができるからです。
なので、「平飼い」や「放し飼い」であっても、オスがいない養鶏場も沢山あります。
「有精卵」として販売されている卵は、そこには「オスも暮らしている」と思っていただいて問題ありません。
その中で、なぜナチュラルエッグラボは、オスも一緒に暮らしているのか?
「有精卵」を販売するため??
いいえ違います。
自然を求めると、そこにはオスがいるからです。
「有精卵」はあくまでも結果です。
実は、「有精卵」と「無精卵」で、栄養価などに違いはございません。 なので、「有精卵」=「オスも一緒に暮らしているんだな」と、 そのことの方が大事だと考えています。
私は、「自然に近い環境で育てる」というのは、のびのびと走り回れる様な、そうした施設環境だけでなく、「ニワトリ」という動物の動物的、本能的な行動が、どれだけ自然に発することができるか、そういった所も重要だと考えています。
それを考えると、元々「群れ」で暮らす動物であるニワトリですので、オスはいて当たり前ですし、このような飼育環境では、非常に重要なことです。
ここでは、オスの中でもトップのボスを中心とし、群れを形成し、ニワトリの中でも、私たち人間と同じ様に、社会的なルールの中コミュニケーションを取り、皆で暮らしています。
また、こうした自然に近い環境で暮らしていると、常に外敵からのプレッシャーを感じて暮らしています。
メスは、ご飯を食べるときも、日中も、常に下を向き地面をつついています。
その間オスは、時折頭を上げ、警戒を怠りません。
何か異変を感じれば、すぐに警戒音を鳴らし、皆に周知します。
それにより、メスは安心してご飯を食べることができます。
この様に、「オス」という存在は大変重要な存在です。
ここ、ナチュラルエッグラボでは、「卵」だけを必要としていませんし、 寧ろ、卵の生産をしていません。
ナチュラルエッグラボの「卵」は、この子たちに最善の環境を提供することで、いただけるものであり、 それこそが、「最高の卵」であると考え、日々、鶏たちと向き合い、学び、追求しています。
効率や、生産性からは逆行していますが、だからこそできる「最高の卵」を、 オスもメスも私も、チーム一丸となって今後もお届けして参ります。
ナチュラルエッグラボ 山野暖尭