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生産者のお便りとお知らせ

「生きている時間のあり方」 2026.2.24 Instagram post

2026/04/07

「終生飼育はしないのですか?」

これまで何度もその問いと、向き合ってきました。

できるなら、そうしたい気持ちもあります。 けれど私は、命を理想だけで抱くことはできません。

終わりを決めるのは、私です。 それは、軽く決められることではありません。

自然ではなく、人の判断です。 その重さを引き受けることも、養鶏だと思っています。

私が大切にしているのは、 命の長さではなく、 生きている時間のあり方です。

どれだけ長く生きるかよりも、 その時間をどう過ごしているか。

砂浴びをし、 草をついばみ、 群れの中で関係を築き、 太陽や風の中で一日を終えること。

その一日一日の積み重ねが、 その鶏の一生だと思っています。

終生という言葉は美しく聞こえます。

しかし、年齢を重ねることで、 体への負担が大きくなることもあり、 群れの関係性や密度のバランスにも変化が生まれる。

体調の変化に伴い、 健康管理の難しさが増すこともあります。 その現実とも、向き合わなければならないと思っています。

長く生きることが、 その鶏らしい時間を守ることとは限らない。

そして、営みが続かなければ、 群れそのものを守れなくなる。

理想だけでは、続けていくことはできません。 続けられる形を選ぶことも、私の責任です。

その中で、 役目を終えた鶏たちは、 決して無駄にはしません。 お肉として、次の命へとつなぎます。

私は、命を消費している自覚があります。

だからこそ、

生きている時間と、その終わり方に責任を持ちたい。

長さではなく、 生きている時間。

その一瞬一瞬を、大切にしたい。

それが、私の選択です。

–平飼い放牧卵itadaki–

暖鷄/NaturalEggLab

NaturalEggLab長崎県(放牧養鶏/平飼い放牧卵itadaki,親鶏肉,スイーツの販売)

“生きものが生きものらしく、生きられるように。”

空と大地、風と陽だまりに包まれて
この地で育つ鶏たちは、
大地を駆け、草、土に触れ、木に登り、砂浴びをして暮らします。
陽のあたる場所でまどろみ、風の通り道を見つけては羽をひろげる——
そんな日々の延長に、卵はそっと生まれます。

私たちが大切にしているのは、卵の量でも効率でもありません。
“どう生きたいか”を鶏たちに問い、
その声なき声に耳を澄ませながら、
いのちのリズムによりそった暮らしを提供し続けています。

いのちを急かさず、搾り取らず、
その存在をまるごと尊重すること。
そんな環境から生まれる一粒には、
季節も、暮らしも、いのちの時間もすべてが宿っています。

私たちは、その卵を
“いただく”という敬意とともに、あなたのもとへ大切にお届けします。

たくさんの卵より、たくさんの笑顔を。

この一粒が、
あなたの中にある“あたたかさ”や“豊かさ”と、
そっと響きあいますように。

── NaturalEggLab 山野暖尭


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