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NaturalEggLab

生産者のお便りとお知らせ
卵がお休みの冬2026.1.13 Instagram post
4日前
卵がお休みの冬2026.1.13 Instagram post

本格的な冬となり、鶏たちはいま産卵を少しお休みしています。

寒さが深まり日照時間が短くなるこの季節、鶏たちの体も自然と冬のリズムへ移っていきます。
季節や体調、そして群れの空気が「今は少し違うよ」と教えてくれているようです。
人の都合だけで「産んでほしい」とは言えません。もちろん産んでもらえたらありがたいのですが、その小さなサインを受け取りながら暮らしたいと思っています。

楽しみに待ってくださっている方には、本当に申し訳ない気持ちもあります。
それでも、これが鶏たちと向き合うということなのだと思っています。

最近は久しぶりに放牧場に出て、土を踏み、風にあたりながら過ごしています。
冬野菜の葉っぱもよく食べ、日向で羽を広げたり、砂浴びをしたり、みんなそれぞれの時間を過ごしています。
卵は少しお休みでも、鶏たちの暮らしは今日も変わらず続いています。

卵がある日も、ない日も、ここでは同じように一日が流れていきます。

それでいい。

それがここでの暮らしです。

映し鏡 2026.1.7 Instagram post
2026/03/01
映し鏡 2026.1.7 Instagram post

今の時期、卵を割ったときに「少し黄身が濃いかも」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

冬は気温が下がり、鶏たちも体温を保ちながら産卵を続けています。
そのため、体づくりを支えるエネルギー源として、穀物の割合をやや高めた配合に整えています。

そこへ、冬野菜や青菜が加わります。
畑や近隣からいただく旬の恵みも、この時期ならではのものです。
日々の様子を見ながら、ほんの少しずつ微調整を重ねています。

黄身の色は、意図して“つくる”ものではありません。
着色を目的とするのではなく、鶏たちの体調や季節に合わせて整えた結果として、
自然にあらわれるものです。

色が濃いから良い、淡いから劣る、という単純な話ではなく、そのとき鶏たちが口にしているもの、その暮らしの積み重ねがそっと卵に映し出されています。

今の色は、今の季節を生きている証。
冬を生きる鶏たちの、そのままの姿です。

そうした小さな変化も、味覚だけでなく、
日々の食卓の中でゆっくり感じていただけたら嬉しく思います。

「放牧」2025.12.18 Instagram post
2026/02/24
「放牧」2025.12.18 Instagram post

「平飼い」と聞いて、
どんな情景を思い浮かべますか。

鶏舎の中で、地面を歩き回る姿でしょうか。
それとも、青い空の下で風を受ける姿でしょうか。

実際のところ、日本で“平飼い”と呼ばれている多くは、屋内の鶏舎内で完結しています。ケージではない、という意味での平飼い。そこに優劣をつけたいわけではなく、まずは言葉と現実の距離を静かに見つめたいのです。

NaturalEggLabでは、鶏舎よりも広い放牧場が、鶏たちの一日の主な居場所です。朝、扉を開けると、群れは自ら外へ出ていきます。太陽の光を浴び、土を踏み、草をついばみ、砂浴びをしながら時間を重ねる。

“屋外に出る時間がある”のではなく、
屋外で一日が進み、屋外で営みがつくられていく。

日光を浴びること、風にあたること、地面に触れること。それは特別なイベントではなく、暮らしの前提です。

こうした養鶏は、日本ではまだごく僅か。統計上も、放牧という形態は全体の中でほんの一部に過ぎません。だからこそ、比べるためではなく、この風景をそのまま伝えたいと思っています。

平飼い放牧卵 itadaki は、
その日々の積み重ねから、静かに生まれ、
そっと届く、暮らしのかたちです。

–平飼い放牧卵itadaki–

#naturalegglab
#放牧卵 #itadaki #平飼い卵
#farmtotable #pasturedeggs

鳥インフルエンザと採血 2025.11.17 Instagram post
2026/02/22
鳥インフルエンザと採血 2025.11.17 Instagram post

今年も採血が無事に終わりました。
(血液検査の詳細な結果は1ヶ月後)

例年の如く全国では鳥インフルが続き、
多くの鶏たちが失われています。
一所懸命に生きていた命に、
心から感謝を。

こうして毎年検査を受け入れるのは、
鶏たちの健康確認だけでなく、
平飼い・放牧という飼養法の「信頼」に繋がると信じているから。

ただ、受け入れるたびに要らぬ心配もつきまとい、
来年はどうしようか…と
胸の奥で揺れる気持ちもあるのが、
正直な気持ちです。

それでも、
うちの鶏たちは今日も元気いっぱいで、
採血中も道具をつついたり...
困らせていました。(毎年毎年...笑

目の前の命に誠実に、出来ることをひとつずつ。

いつもありがとうございます🙏

–平飼い放牧卵itadaki–

#naturalegglab
#放牧卵 #itadaki #平飼い卵
#farmtotable #pasturedeggs

~Chefs’ Voice ~ 2025.11.11 Instagram post
2026/02/09
~Chefs’ Voice ~ 2025.11.11 Instagram post

なによりも「本物だから」 と。
彼は、最初にこう力強く語ってくれた。

それは、
比べて良かったから選んだではなく、
選ぶ理由が先に “そこにあった” という言い方だった。

香りがクリアで、嫌みがなく、
鶏が無理なく過ごしている時間が
そのまま “香りの質” に出ている、という。

生卵の状態でもわかるけれど
ゆで卵にすると、その差がより鮮明になる。
足さなくても成立する “自立した味”。

一般的な量産卵は 、
風味はあっても “味わい” そのものが立っていない。
だから味付けが必要になる──と。

「食べればわかる」というのは
乱暴な言葉に聞こえるかもしれない。

でも、あえてそう言いたくなるくらい
きちんと “味がある” 卵だ、と彼は言う。

そして最後に
「山野さんのまっすぐさが卵に息づいている」と
静かに、はっきり、言葉を残してくれた。

〈井上稔浩シェフ pesceco/Shimabara Nagasaki〉

人間の都合 2025.11.15 Instagram post
2026/02/09
人間の都合 2025.11.15 Instagram post

「人間の都合」
で行う動物との営みや、動物への向き合い方を、

「すべて悪いものだ」と語られることがある。

確かにそう思う瞬間もある。

でも、私は全てがそうだとは思わない。

偏った言葉は、わかりやすい。
時に必要なときもあると思う。

だけど、そのわかりやすさに寄りすぎた時、
生まれるものはなんだろうかと。

理解なのか。

対立なのか。

それとも、
大切なものを見えなくする「壁」なのか。

物事は、一つの正義で語れるほど単純ではない。
鶏と人との関係も、もっと長くて深いはず。

その間には、
名前のつかない感情や、
誰にも見えない日々の積み重ねがある。

そしてそこには、
数え切れないほどの「選択」があって、
そのひとつひとつに、
誰かの願いや迷いが宿っている。

どちらが正しい、間違っていると
簡単に言えるほど、
いのちに関わる営みは平らではない。

「正しい形」だけで割り切れないものが、
たくさん息をしている。

だからこそ、
私は善悪の議論よりも、
どう誠実でいられるかに向き合い続けたい。

答えを急がず、
すぐに誰かを裁かず、
ただ目の前のいのちと、
自分の心の揺れに嘘をつかないこと。

その静かな選択の積み重ねが、
いつか道になると信じている。

–平飼い放牧卵itadaki–

「現在地」 2025.11.5 Instagram post
2026/01/29
「現在地」 2025.11.5 Instagram post

今年もこの季節がやってきました。
これからしばらく、放牧はお休みします。
(鶏たちの健康状態を観て、必要と判断すれば時折出す事もあると思います。)

行政の指導に従い、鳥インフルエンザなどを考慮し、今後もこの放牧養鶏というスタイルを続けるための選択です。
今年も全国にいる鶏たちの無事を願います🙏
(このことについては以前から投稿していますので、過去の投稿をご覧いただけますと幸いです。)

昨年の今頃は、
積み重ねてきたものがようやく形になりはじめ、
新しい鶏舎もでき、
みんなが卵を産み始めてくれて、

「ここからまたよりよくしていける」と
未来を見ていました。

その矢先に、野生動物による被害を招いていしまい、
一旦、
全てが止まりました。

ほぼ「無」から立て直すことは、
言葉にすると一行ですが、
実際は何百日、それ以上にかかること。

時間も、

お金も、

力も、

心も..

今もまだ、私はその途中にいます。
もがきながら、手探りで、
それでも前に進もうとしているところです。

たくさんの方にご迷惑をおかけしました。

自分の至らなさで、
裏切る形となってしまったこともあります。

本当に本当に、申し訳ございません。

今はそうした反省を生かすため、立て直すことに全力です。

また、
たくさんの方に応援いただいています。

共に進んでくれる仲間もいます。

感謝の気持ちで、
いい仕事ができるよう、今後も日々取り組みます。

と言いながら、
どうしても現実を見ると、真っ暗でしかなく、
折れそうになることばかりです。

ただ、
そうした時も、
励ましてくださる方々、
皆さんのお声に救われています。
本当にありがとうございます。

そして、
毎朝、鶏たちがいること。
心から救われます。

鶏舎を開けるときの緊張は未だ拭えません。

早朝の雄叫びが聴こえるてくると、
本当にほっとします。本当に..

そして、
この小さな身体から、
卵をもたらしてくれるということ。

それは「生産」ではなくて、
いのちが、いのちを分けてくれているということ。

受け取るたびに、
まっすぐに
「ありがとう」
と改めて思います。

これからも、
その感謝ごと、
あたたかいまま、
受け取ってくださる方のもとへ、大切に届けて参ります。

またここから、

一歩ずつ。

よりよい未来を。

–平飼い放牧卵itadaki–

#naturalegglab
#放牧卵 #itadaki #平飼い卵
#farmtotable #pasturedeggs

小さな呼吸2025.10.10Instagram
2026/01/23
小さな呼吸2025.10.10Instagram

卵は、静かに呼吸しています。
産まれたその瞬間から、殻の表面にある無数の「気孔」を通して、空気とわずかに触れ合いながら、内側の世界を保っています。

一個の卵には、およそ7,000もの小さな穴があり、そこを通して水分や二酸化炭素がゆっくりと出入りします。生き物として呼吸をしているわけではありませんが、殻の内と外では、確かにガス交換が行われています。その穏やかな営みが、卵の鮮度や味わいを支えています。

卵の丸いほうには「空気室」と呼ばれる小さな空間があります。ここは殻の内側で生まれた、外の空気とつながるための場所。保存する際は、尖った方を下に、空気室を上にすることで、卵の中の環境はより安定すると言われています。

いのちは、目に見えないところで静かに続いている。
卵は、その小さな呼吸を通して、私たちにそれをそっと教えてくれます。
手のひらに伝わる温もりの奥に、確かな時間の流れを感じながら、今日も食卓へと届けています。

 「卵よりも先に、鶏たちの暮らしがある。」
2026/01/12
「卵よりも先に、鶏たちの暮らしがある。」

自然や鶏たちのリズムにゆだねると、
思い通りにならないことも多い。

それでも、
その流れごと大切にしたい。

卵は、
その先から生まれる尊い恵みだと思うのです。

そうして生まれた卵は、
日々の食卓にそっと寄り添い、
あたたかさを運んでくれると信じています。

卵よりも先に、
いつも、鶏たちの暮らしがある。

———

私が養鶏を始めたときから、ずっと大切にしているのは「結果」よりも「過程」です。

何個産めるか、どれだけ効率よく育てられるか。
そうした数字よりも、鶏たちがどんな一日を過ごしているか、
数字よりも、そちらの景色のほうを見つめてきました。

朝、放牧場の扉を開けると、鶏たちは一羽ずつ外へ出て、土をついばみ、草を食べ、
砂浴びをし、風や光の中でそれぞれの時間を過ごします。
雨の日も、寒い日も、暑い日も、その日の空気を全身で受け取りながら生きています。

もちろん、自然にゆだねるということは、安定しないということでもあります。
天候や季節、鶏の体調によって、産卵数が減ることもあります。
発送をお待たせしてしまうこともあります。

そんな時、申し訳なさと同時に、
「それでもこのやり方を選びたい」と思う自分がいます。

卵は目的ではなく、暮らしの先に生まれるもの。

鶏たちの一日一日があって、ようやくそっと手のひらに届く贈り物だと感じています。

その卵が、皆さんの食卓に並び、誰かの朝を支えたり、家族の会話を増やしたり、静かな幸せの時間をつくることができたなら、これ以上うれしいことはありません。

「卵よりも先に、鶏たちの暮らしがある。」

その当たり前を、これからも大切にしながら、
今日も放牧場で、鶏たちと同じリズムで一日を重ねていきます。

NaturalEggLab 山野暖尭

歩幅を合わせて2025.9.25Instagram
2025/12/21
歩幅を合わせて2025.9.25Instagram

太陽と風と、
土の上で生きる鶏たち。

朝の光に合わせて動き出し、
風の匂いや空の気配を感じながら、
今日という一日を重ねていきます。

そのリズムを守ることが、
私がここで生きる理由です。

卵を求めるだけなら、
もっと効率の良い方法もあるのだと思います。

いや、あります。

数を増やし、
時間を短縮し、
管理しやすい形に整えれば、
もっと早く、もっと多く、
手に入るものもあるでしょう。

それでも私は、
鶏の歩幅に合わせて、
季節に合わせて、
その「遅さ」を受け入れることを選びました。

雨の日も、
風の強い日も、
鶏たちの一歩一歩に寄り添いながら、
暮らしを整えていく。

鶏のリズムに寄り添うことは、
命と向き合うこと。

効率では測れない時間の中で、
今日もまた、
同じ歩幅で進んでいます。

-放牧鶏「暖鷄」-

#naturalegglab
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