

今年もこの季節がやってきました。
これからしばらく、放牧はお休みします。
(鶏たちの健康状態を観て、必要と判断すれば時折出す事もあると思います。)
行政の指導に従い、鳥インフルエンザなどを考慮し、今後もこの放牧養鶏というスタイルを続けるための選択です。
今年も全国にいる鶏たちの無事を願います🙏
(このことについては以前から投稿していますので、過去の投稿をご覧いただけますと幸いです。)
昨年の今頃は、
積み重ねてきたものがようやく形になりはじめ、
新しい鶏舎もでき、
みんなが卵を産み始めてくれて、
「ここからまたよりよくしていける」と
未来を見ていました。
その矢先に、野生動物による被害を招いていしまい、
一旦、
全てが止まりました。
ほぼ「無」から立て直すことは、
言葉にすると一行ですが、
実際は何百日、それ以上にかかること。
時間も、
お金も、
力も、
心も..
今もまだ、私はその途中にいます。
もがきながら、手探りで、
それでも前に進もうとしているところです。
たくさんの方にご迷惑をおかけしました。
自分の至らなさで、
裏切る形となってしまったこともあります。
本当に本当に、申し訳ございません。
今はそうした反省を生かすため、立て直すことに全力です。
また、
たくさんの方に応援いただいています。
共に進んでくれる仲間もいます。
感謝の気持ちで、
いい仕事ができるよう、今後も日々取り組みます。
と言いながら、
どうしても現実を見ると、真っ暗でしかなく、
折れそうになることばかりです。
ただ、
そうした時も、
励ましてくださる方々、
皆さんのお声に救われています。
本当にありがとうございます。
そして、
毎朝、鶏たちがいること。
心から救われます。
鶏舎を開けるときの緊張は未だ拭えません。
早朝の雄叫びが聴こえるてくると、
本当にほっとします。本当に..
そして、
この小さな身体から、
卵をもたらしてくれるということ。
それは「生産」ではなくて、
いのちが、いのちを分けてくれているということ。
受け取るたびに、
まっすぐに
「ありがとう」
と改めて思います。
これからも、
その感謝ごと、
あたたかいまま、
受け取ってくださる方のもとへ、大切に届けて参ります。
またここから、
一歩ずつ。
よりよい未来を。
–平飼い放牧卵itadaki–
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卵は、静かに呼吸しています。
産まれたその瞬間から、殻の表面にある無数の「気孔」を通して、空気とわずかに触れ合いながら、内側の世界を保っています。
一個の卵には、およそ7,000もの小さな穴があり、そこを通して水分や二酸化炭素がゆっくりと出入りします。生き物として呼吸をしているわけではありませんが、殻の内と外では、確かにガス交換が行われています。その穏やかな営みが、卵の鮮度や味わいを支えています。
卵の丸いほうには「空気室」と呼ばれる小さな空間があります。ここは殻の内側で生まれた、外の空気とつながるための場所。保存する際は、尖った方を下に、空気室を上にすることで、卵の中の環境はより安定すると言われています。
いのちは、目に見えないところで静かに続いている。
卵は、その小さな呼吸を通して、私たちにそれをそっと教えてくれます。
手のひらに伝わる温もりの奥に、確かな時間の流れを感じながら、今日も食卓へと届けています。

自然や鶏たちのリズムにゆだねると、
思い通りにならないことも多い。
それでも、
その流れごと大切にしたい。
卵は、
その先から生まれる尊い恵みだと思うのです。
そうして生まれた卵は、
日々の食卓にそっと寄り添い、
あたたかさを運んでくれると信じています。
卵よりも先に、
いつも、鶏たちの暮らしがある。
———
私が養鶏を始めたときから、ずっと大切にしているのは「結果」よりも「過程」です。
何個産めるか、どれだけ効率よく育てられるか。
そうした数字よりも、鶏たちがどんな一日を過ごしているか、
数字よりも、そちらの景色のほうを見つめてきました。
朝、放牧場の扉を開けると、鶏たちは一羽ずつ外へ出て、土をついばみ、草を食べ、
砂浴びをし、風や光の中でそれぞれの時間を過ごします。
雨の日も、寒い日も、暑い日も、その日の空気を全身で受け取りながら生きています。
もちろん、自然にゆだねるということは、安定しないということでもあります。
天候や季節、鶏の体調によって、産卵数が減ることもあります。
発送をお待たせしてしまうこともあります。
そんな時、申し訳なさと同時に、
「それでもこのやり方を選びたい」と思う自分がいます。
卵は目的ではなく、暮らしの先に生まれるもの。
鶏たちの一日一日があって、ようやくそっと手のひらに届く贈り物だと感じています。
その卵が、皆さんの食卓に並び、誰かの朝を支えたり、家族の会話を増やしたり、静かな幸せの時間をつくることができたなら、これ以上うれしいことはありません。
「卵よりも先に、鶏たちの暮らしがある。」
その当たり前を、これからも大切にしながら、
今日も放牧場で、鶏たちと同じリズムで一日を重ねていきます。
NaturalEggLab 山野暖尭

太陽と風と、
土の上で生きる鶏たち。
朝の光に合わせて動き出し、
風の匂いや空の気配を感じながら、
今日という一日を重ねていきます。
そのリズムを守ることが、
私がここで生きる理由です。
卵を求めるだけなら、
もっと効率の良い方法もあるのだと思います。
いや、あります。
数を増やし、
時間を短縮し、
管理しやすい形に整えれば、
もっと早く、もっと多く、
手に入るものもあるでしょう。
それでも私は、
鶏の歩幅に合わせて、
季節に合わせて、
その「遅さ」を受け入れることを選びました。
雨の日も、
風の強い日も、
鶏たちの一歩一歩に寄り添いながら、
暮らしを整えていく。
鶏のリズムに寄り添うことは、
命と向き合うこと。
効率では測れない時間の中で、
今日もまた、
同じ歩幅で進んでいます。
-放牧鶏「暖鷄」-
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朝晩の空気が、少しひんやりしてきて、
放牧場にも、秋の匂いが
そっとただよいはじめました。
夏の名残を含んだ風の中に、
土の湿り気や、草の香りが混じるこの頃。
季節の変わり目を、
鶏たちは人よりも早く感じ取ります。
今日は、そんな秋の味覚、かぼちゃ。
まるごと、ぽとりと放牧場に置くと、
その音を合図にしたかのように、
群れのみんなが集まってきます。
皮も、種も、
余すことなく、夢中でつつく。
その姿は、
実りの季節を全身で味わっているようです。
季節の恵みをいただきながら、
体の中から、ゆっくりと整えていく。
夏の疲れを癒し、
これから訪れる冷たい風にも、
静かに備えていく時間。
季節とともにめぐる、
鶏たちの暮らし。
人の都合ではなく、
いのちの歩幅で進んでいく。
そんな秋の放牧場の日常です。
-放牧鶏「暖鷄」-
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秋は、「換羽」と呼ばれる
自然な羽の生え変わりが多くなる時期と言われています。
この換羽が起こると、
鶏は一度産卵を減らしたり休んだりしながら
新しい羽に生え変わり、
その後産卵を再開すると卵の質が整ったり、
一定期間安定して産卵が続くようになります。
多くの養鶏場では、
この自然な換羽のサイクルを
人為的に利用するために「強制換羽」を行います。
具体的には、エサや水をストップしたり、
極端に減らしたり、栄養価を下げたりして
鶏に一時的な休止期間を作り、
その後一斉に産卵を再開させることで
産卵サイクルを揃えます。
これによって、
卵の質や産卵のペースを人為的に整えることができます。
一方、こちらではそのような強制換羽は行いません。
また、ここの環境では、
鶏たちは秋だから特別というわけではなく、
一年を通して自然なペースでゆるやかに換羽を迎え、
私はそのリズムを大切に見守っています。
そうして鶏たちが自然の流れの中で羽を整え、
また新たな命を育んでいく姿を見ると、
私たちも自然のリズムに寄り添うことの大切さを感じます。
その営みは、
私たちにとって「効率」では測れない豊かさを教えてくれる。
羽が舞う一瞬一瞬が、
ここで生きる時間の証なのだと気づかせてくれます。
あなたはどう思いますか?
-放牧鶏「暖鷄」-
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放牧場の真ん中で、
胸を張って立つ一羽の雄鶏がいます。
朝一番のコケコッコーは、
群れのボスが最初に鳴く声。
それに続いて、ほかの雄鶏たちが
一羽ずつ、順番に鳴き始めます。
その声を合図に、
放牧場の一日が、静かに動き出します。
危険が近づけば、鋭い声で知らせ、
雌鶏たちを安全な場所へと導く。
餌を見つければ、やわらかな呼び声で
仲間を呼び寄せます。
群れの真ん中に立つ、
一本の柱のような存在。
その背中があるから、
鶏たちは安心して土をついばみ、
思い思いに砂浴びをし、
それぞれの時間を過ごすことができます。
威張るのではなく、
群れが心地よくいられる空気をつくることで
リーダーシップを示す。
今日も放牧場では、
群れのボスが、
強さとやさしさをまといながら、
導くということの重みを、
静かに教えてくれています。
-放牧鶏「暖鷄」-
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「ない時はない。」
放牧場の朝。
卵を産み終えて鶏舎から出てくる子もいれば、
これから産むために、静かに鶏舎へ戻っていく子もいる。
鶏には、
卵を「産む時期」と「産まない時期」がある。
それだけでなく、天候や体調、群れの状況など、
さまざまな要因によって産んだり産まなかったり。
それは鶏たちにとって、ごく自然なリズムであり、
健やかに生きている証でもあると思います。
けれども私たちは、つい
「いつでもある」
ことを当然のように望んでしまう。
待つことや、
空白を受け入れることは、
現代の暮らしでは忘れがちな感覚なのかもしれません。
鶏たちが教えてくれるのは、
「ない時はない。」
という、ただそれだけの真実。
そのシンプルさに身を委ねたとき、
人の心も少し、軽くなるのかもしれない。
私はそう感じています。
-放牧鶏「暖鷄」-
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「新しい季節とご縁を、鶏たちと」
昨年末から、野生動物による大きな被害など
さまざまな困難が続きました。
それでも、
一羽一羽と向き合いながら、
ようやく若鶏たちも大きくなり、
群れとしての体制が再び少しずつ整ってきました。
鶏には、命のリズムがあり、
卵を産む季節と、
体を休める季節があります。
これから迎える秋は、
命が実りのリズムに入る時期。
群れの体制も、季節も、ようやく調和してきました。
これまでは
卵をお手にしていただける機会が限られていましたが、
この秋からは新たに枠を開き、
新しいご縁をお迎えできる準備が整いました。
これまで出会い、支えてくださった方々とのご縁を大切に、
そしてこれから広がっていく新しいご縁も育みながら、
鶏たちと共に重ねてきた時間や暮らしを、
卵を通して分かち合えることを、心から嬉しく思います。
皆様何卒よろしくお願いいたします。

「群れに流れる秩序」
鶏は、「群れ」で暮らす動物です。
ただ集まっているだけのように見えても、
その中には目に見えない秩序が流れています。
まずオス同士が力を示し合い、
群れの「ボス」が決まります。
その頂点をもとに、他のオスやメスへと順位が広がり、
いくつもの階層が少しずつ形づくられていきます。
その中で、必ずしもオスが上に立つとは限らず、
ボス争いに敗れたオスを、
気の強いメスが上回ることもあります。
こうして生まれた序列は、
群れを動かす“社会的なルール”となり、
誰が先にエサを食べるのか。
どこに立ち、どこで砂浴びをするか、
どこで休み、どこで眠るのか。
一羽一羽がその位置を守りながら、群れは暮らしています。
この放牧場では、
その本来あるべき「群れ」という暮らしが、
今日も静かに続いています。
-放牧鶏「暖鷄」-
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