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生産者のお便りとお知らせ

2023年の田んぼ作業後半

今年の田んぼ作業の様子をざっくりダイジェストでご紹介します。後半

6月も中旬、ようやくうちの地域にも田んぼに水が回ってきます。 それから代かきという作業をトラクターでします。 これで田んぼの表面を均一にならして、また土をとろとろにして田植えをしやすくするのと、水と土と混ぜることによって雑草も生えにくくするという、代かきという作業は田植え前のものすごく重要な作業になります。 そして、ものすごく難しい作業でもあります。 これを水の加減をしながら、次の段取りをしながら、田植えのことも考えながら、天気をみながら行なっていきます。

田植えです。 うちの地域ではすぐに田んぼの土が締まるので、割とすぐに田植えをします。 午前に代かきをしてぶっちゃけその日の午後でも田植えができます。(このあたりはかなり専門的な話ですが) うちでは代かきをして、翌日植えてという繰り返しです。 いつの間にか田んぼも5町を超えておりますので、今年の田植えもめちゃくちゃしんどかったです。

植えたばかりの苗は本当にちっちゃくて、こんなんで大丈夫?と毎年思います。 可愛いですね!

うちの地域ではジャンボタニシ君がいて、植えたばかりの苗を食べてしまいます。 今年もかなりの量を補植といって、植え直す作業を行いました。もう全部やるのは無理なので、要所要所を押さえての作業。 田んぼによってはポッカリとお米が植ってないところもあります。 これについてはいい苗を作ったり、色々と改善点があります。来年が楽しみです。

それからまたまた子供たちが頑張ってくれています。 これは夏休み前、学校の前に早朝の田んぼの草取りです。 初期の雑草の対処が出来ず、後から大きくなってしまった草をとる作業をこれまで毎年やってきた彼らです。 草が小さいうちにこの田車作業、草取り作業をやっておくことの意味、価値を身に染みてわかっています。 今年はみんなが頑張ってくれたので、これからの草取り作業はほとんどしなくてよさそうです。

草刈り作業はずっとしています。田植えが終わってからずっとしていて、本当に田んぼの畦を一巡草刈りした次の日には最初の田んぼからまた二巡目の草刈りを開始していました。 田植えの後は、ずっとこうして草取り、草刈りの日々が続きます。

今、田んぼではお米の花が咲いています。 この時期に台風がきて、風が吹くと受粉がうまくいかず、お米の実入りが悪くなります。 昨年はこの時期に台風がきて、白いお米が多くなったり、量も減りました。 うちでは11種類のお米があり、順々に花をつけていきます。 まだまだ台風のできる時期でもあり、気を抜けない日々が稲刈り終わるまで続きます。

我が里は稲刈りまであと1ヶ月というところになってきました。 正直ブログでも紹介しきれない作業、仕事、気持ち、風景、たくさんあります。それは実際に作業している農家だけのものでもあるのかもしれません。

大変なこと、たくさんあります。 物価が上がったり、インボイス??なんじゃそりゃ?みたいなこともありますし、うまく行かないこともあったり、暑さでバテバテになってしまったり。 お米づくりには88の苦労や工程があるなんて言いますが、嘘でしょと思います。88どころじゃねーよと。

それでもこうして農民を続けて来られているのは、みなさんがうちの米を買って支えてくださっているからです。 日々、思っていること、風景もっとお伝え出来たらいいのですが、ブログを書くのも大変で。すみません。 今年はジャスミンライスの田んぼも増やしたりしています。面積が増えてしまって、ハザ掛けできる品種は減ってしまうと思います。

色々ありますが、とにかく稲刈りまであと1ヶ月。 頑張りたいなーと思って、ブログ書きました。 今年の新米もどうぞよろしくお願い致します!

山田一生 かえるすたいる

かえるすたいる鹿児島県(米)

私たちは生き物がたくさん生きられる田んぼを目指して、日々田んぼに向かっています。 その田んぼで育つ自慢のお米は、無肥料・無農薬、乾燥はハザかけ天日干し、タネは自家採種したものを使用し、稲の力を最大限に引き出すよう細やかな手作業で大切に大切に育ててきました。 鹿児島の太陽を浴びて、大隅半島の綺麗な水で育った自慢のお米を皆さまの食卓へお届けします。


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