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ホホヱミ農園

生産者のお便りとお知らせ
雄鶏の役割を知っていますか?
1日前
雄鶏の役割を知っていますか?

こんにちは、ホホヱミ農園の長男です。 
僕は普段父と一緒に鶏の世話をしています。そして、一羽一羽のニワトリに日々向き合っています。すると、数々の面白い発見します。その中の一つをご紹介させていただきます。
ニワトリたちは昼間鶏舎の外でのんびりとしています。うちの品種は雄鶏が白色、雌鳥が茶色です。雄鶏と雌鳥の性格は少し異なっています。

雌鳥は大抵は食べる事に集中しています。それに比べ、雄鶏は美味しい物を見つけても、雌鳥に譲ることが多いように見えます。
また、ある時、一羽の雄鶏を、雌鳥たちから遠ざけてみました。すると、その雄鶏はみんなのところに戻ろうとします。雌鳥は他の鶏たちから遠くに離しても、落ち着いてその場にあるものをついばみ始めます。雄鶏も一羽だと戻ろうとしますが、雌鳥が一緒にいると大人しくなります。

「星屑たまご」を見たことがありますか?
2024/03/28
「星屑たまご」を見たことがありますか?

卵の殻に白い斑点が付いていることがあります。
これを僕は「星屑」と呼んでいます。
卵は生きているので呼吸をしています。
殻には小さな気孔がたくさんあり酸素を取り入れる他、水も通すような作りになっています。
当然、雑菌も入ります。
このため、殻の外側をクチクラと呼ばれる膜が覆っていて、雑菌の侵入を強力に防ぐバリアの役割をはたしています。
卵は産み落とされた瞬間は濡れています。
この濡れがクチクラで、わずか10秒ほどで急速に乾き白い斑紋として残ります。
この斑紋が特に多いものが、「星屑」のような模様になる訳です。
つまり、星屑の模様はクチクラの分泌量の多いニワトリの卵ということなので、より健康的と思えます。

このクチクラは水に溶ける性質のものです。
水で洗うとさっとなくなってしまい、卵はバリアを失うことを意味します。
ニワトリが雨のかかりにくい場所を厳選して産卵したり、雨の日に卵の上から離れないのはクチクラの溶出を防ぐためなのです。
卵を水で洗う場合、消毒して無菌状態にし、調理の瞬間まで無菌状態を維持する必要があります。
市販の卵には「たまごを水で洗わないで」と書かれているのは、バリアのない状態でそうすると殻が水と一緒に雑菌を通してしまう可能性があるためです。
ホホヱミ農園では卵の汚れをひとつずつ丁寧に手で拭き取ります。
そもそも、汚れがつかないように、産卵箱は毎朝きれいに掃除します。
卵が本来持っている高度な防御機能を信頼して大事にしています。
非効率は否めませんが、日々、卵を磨きながら静かな時間を楽しんでいます。

洗っていない卵「無洗卵」はすべてクチクラに守られています。
でももし「星屑たまご」を見つけたらそれは当たりのようなものです。
命の強さを感じていただけたらなと思っています。

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