母の日

生産者のお便りとお知らせ

羨ましいほど守られています

2020/10/24

「自然は天才か!」と感動することが度々あります。
その中の一つが栗です。
正確には「いが」です。

栗の実のこんなに「守られてる」感。羨ましい限りです。
「いが」で思い出すのは・・・・
山の斜面には彼岸花の葉が一面に生えているところがあります。
花のない季節にはツルツルしたその葉で覆われた斜面を滑り落ちる遊びを発見しました。
滑り終えますと、その葉を握って斜面をよじ登ります。
村の子ども3、4人で日が暮れるまで、ひたすらよじ登っては滑り落ちるのです。
楽しいことこの上ありません。
今、その斜面を見るとほぼ垂直です。
よくこんなところで遊んでいたものだと我ながら感心してしまいます。
遊びはじめは低いところから「スンっ」と滑るのですが、だんだんと慣れてくると
少しずつ高くまで登って滑ります。
そうするうちに、もう少しだけ高くから滑ってみようと好奇心のスイッチが入ります。
恐怖心と好奇心の入り混じる最高の遊びになっていきます

最後には斜面のてっぺん辺りからみんなキャーキャー言いながら滑られるようになっていました。
日もとっぷり暮れ、さっきまでのカラスの声も消えて誰からともなく家に帰って行きます。
もちろん次の日も昨日と同じです。斜面を滑りたい子供達が集まります。
けれど、子供達がさんざん滑り、よじ登るために掴んで引っ張られツルツルの草が
ボロボロで昨日の様に滑らかに滑ることができません。
仕方なく、別の場所を探すことにしました。
すぐ見つかりました
そこは何本かの木が障害物になっていましたが、滑るには最高のツルツルした葉っぱが斜面を覆っていました。
試しに滑ると昨日のコースより変化があって面白い。
みんな滑りはじめた矢先のことです。
「痛い・・・」友達がしくしく泣きながら斜面に立っています。
みんな慌てて駆け寄ると

お尻に「いが」が刺さっています! この斜面に生えていたのは栗の木で、去年落ちた栗の「いが」がツルツルの葉に隠れていただけで、
実はそこら中に「いが」があったのです!
お尻に刺さった「いが」をとってあげましたが、とげが何本も肌に刺さってしまっていました。
友達を家に送ってあげて私たちも早々にそれぞれの家に帰って行きました。
お尻に「いが」が刺さっているシーンは子供心に衝撃で恐ろしくて、
栗の「いが」が随分怖く感じていたのを覚えています。
そして今も変わらず、栗はとてつもない愛情(?)で「いが」が守っています。

Deai orchard奈良県(果樹園)

無農薬で20年以上ブルーベリーを作り続けているDeai orchardです。ブルーベリージャムは当時から皆様にご支持をいただいております商品です。お客様のくらしに手間暇を贅沢に使い作ったジャムをぜひお届けできたらと日々励んでおります。減農薬、無農薬のぶどう作りや無農薬の銀杏など、他にも様々な果樹を育てています。


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