2011年3月の原発事故で那須塩原市も大きな被害を受けました。移住して間もなかった当時は自家菜園程度の本当に小さな畑をお借りして自然栽培を試み始めたばかり。 原発事故以前なら住めないとすら思われる放射能レベルの場所もある汚染されてしまった土地で身体に害のない作物は出来るの・・?悩みました。どうするのか。でも、結局はこの地に留まることにしました。理由はひとつではありませんが、事故が起こって東京に戻ってしまった方が使っていた耕作放棄地を借りうけるご縁を頂いたからです。
農業初心者には驚きの大きな畑でしたが、微生物を活かす農法に興味を持ってくれたご夫婦と私達四人でまずは微生物が棲みやすい環境作りから始めました。 2012年、出来た作物を放射能検査に。多分検出されるだろうと思っていた私達の予想は外れ、結果は不検出。
畑の師が初めて会った時からよく口にしていた言葉。 「発酵か腐敗か」「出したものが還る」「自然が先生」。 不検出だった理由がそこにありました。失望から希望に変わった瞬間です。
立ち枯れの竹を割るとそこに白色糸状菌が。(2012年畑の脇の竹藪にて)
田んぼの今
成長がゆっくりなので、稲刈りは来月に。ユキノシタサボウのお米、秋日和をご賞味頂けたら幸いです!