ただ、園内を見渡すと、樹によって病気の進み方には大きな違いがあります。
昨年の病気の影響で樹勢が落ちてしまった樹は葉がどんどん落ちてしまう一方で、新梢が勢いよく伸びている元気な樹は、病気の影響も比較的少なく抑えられています。
同じ園地で、同じように管理していても、これだけ差が出るのを見ると、有機栽培では病気だけを見るのではなく、「どうすれば樹が元気になるのか」を周りの状況など良く観察して考えることがとても大切なのだと改めて感じます。
興味深いことに、樹の周りに生えている草にも違いがあります。
元気な樹の周りにはシロツメクサが多く見られます。
シロツメクサはマメ科の植物で、根粒菌と共生し、空気中の窒素を土壌へ供給してくれる働きがあります。
一方で、樹勢の弱い場所ではギシギシが多く見られます。
ギシギシは「畑の暴力団」と呼ばれることもある植物で(笑)、酸性気味の土壌や土壌環境が乱れた場所でよく見られる草です。
同じ園内ですが土壌環境が異なる可能性もあり、樹勢に何らかの関係があるのではないかと感じています。