母の日

生産者のお便りとお知らせ

4月〜良い米作りは苗作りから〜

2024/04/04

苗作りを数週間前から始めています。 米の栽培で一番大事なのは自然の過酷な環境でも負けない強くたくましい苗を作ることです。 苗たちを田んぼに送り出してあげる前にできる限りのことをしてあげれるのが今の時期になります。 まずは去年収穫をして天日干しをしておいた藁から籾を「足踏み脱穀機」でとります。

このままでわ藁がたくさん入っていたり、中身の詰まっていない籾もあるので「唐箕」という道具でそういったものを飛ばします。

最後に籾についている「のげ」といわれる糸みたいな部分を機械で取り除きます。さらに重さと形で選別をして良質な種籾の完成です!

出来上がった種籾がこちら

次の工程は病原菌に負けないように「温湯消毒」といって60度のお湯に10分間つけます。 その後すぐさま冷水につけはじめ20日間管理します。 その間、温度管理、水は数日に一回替えるなど地味なんですが頑張って面倒をみます。朝に一回、昼間一回、寝る前に一回の3回は少なくともチェック。昼間の温度が上がるような日はたびたび見にいくこともあります。 今日で半分が過ぎました。

あと10日ほどすると次は催芽作業になり、乾かした後に種まきです。 常にいそがしいわけではないですが、この時期くらいから基本的にお米が中心に生活が回りだします^^ 冬の間にずいぶんと自分の体も大きく育ってしまっているので、お米たちと一緒に動きだしていこうと思います。 最後までお読み頂きありがとうございました^^

木下農園兵庫県(農業)

木下農園は12代続いている農家です。
木下農園の田んぼは、丹生山の山の麓にあり、粘土質な土と、寒暖の差、良質な水などから、古くからお米つくりが行われてきました。
昔ながらの農法を大切に、農薬・除草剤・化学肥料不使用でお米の生産に取り組んでいます。
草管理に除草剤は使わず、中耕除草機や手作業で抑草をしています。
肥料となるのはお米収穫後に出る稲の体(藁)、秋から春にかけて出てくる草や花です。
ご先祖様からの土を守り、次の世代に安全な環境と食を届けるため、日々切磋琢磨しています。
農薬を撒かない田んぼには鳥や虫、植物など、たくさんの生物が集まります。生物たちが田んぼで心地よく生活をしてゆく環境を整えれば整えるほど、土がどんどん肥えてゆくのです。
まさに、自然と繋がりながら稲作りをしています。
お米の保存は玄米を特殊な保存袋(レーベントパック)にいれておこなっています。ご注文があってから精米をしています。籾でも保存をしており、年に数回にわけて籾摺りをし鮮度を最大限保っています。

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