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生産者のお便りとお知らせ

「ここで暮らす鶏の品種について」

2022/09/23

現在、ナチュラルエッグラボで生活している鶏たちは、【後藤もみじ】という「純国産鶏」と 【長崎皇帝】という「地鶏」です。

日本の採卵鶏は、90%以上が外国鶏です。

私たちが純国産鶏や地鶏にこだわるのは、国内での種の保存の必要性と重要性を感じたと同時に、日本の風土に合った鶏である為です。

畜産の飼料だけでなく、種までも輸入に依存度が高い状態のままでは、少なくとも好ましいとは言えないと私は考えています。

【後藤もみじ】は日本の寒暑等のストレスに強く、強健で抗病性にも優れています。 「後藤孵卵場」のみで孵化される「純国産鶏」です。 さらに、卵殻の強度が強く、濃厚卵白がしっかりしており、日本人の口に合った最高の卵を産んでくれます。

(スイカを食べる後藤もみじ)

【長崎皇帝】は、あご髭が特徴の鶏です。 明治時代までに国内で成立し、又は導入され定着した「在来種(全国に38種)」である対馬地鶏の血を受け継ぐ、長崎県で生まれた新たな地鶏です。 対馬地鶏の原種は現在、県の機関でのみ種の保存が行われており、「幻の鶏」とも言われています。

(長崎皇帝:生後4ヶ月オス)

(長崎皇帝:生後3ヶ月メス)

その血を受け継ぎ、これからの未来へ繋ぐ地鶏がこの「長崎皇帝」です。 産んでくれる卵の特徴としては、縦に長いという外見的特徴と、濃厚な黄身のコクが際立っているという点です。 対馬地鶏の特徴を見事に引き継いでいます。

この卵は現在、市場には全く出ていません。

長崎県内のみでしか飼養できず、飼養する為の基準もあります。 地鶏として卵を取り扱うのは、現在、唯一ナチュラルエッグラボのみです。

※【長崎皇帝】はナチュラルエッグラボで飼養した鶏のみの品種名です。 ※2022年11月から産卵予定。販売に関しましては詳細検討中です。

ナチュラルエッグラボでは、この「後藤もみじ」と「長崎皇帝」を初生雛(産まれてすぐの雛)から育雛、飼養しています。

この様な日本の鶏たちを、未来に繋いでいくことも、養鶏を生業とする私ができることのひとつです。

(後藤もみじ:雛)

(長崎皇帝:雛)

NaturalEggLab長崎県(放牧養鶏/平戸平飼い放牧卵itadaki,親鶏肉,スイーツの販売)

「笑顔が広がる、しあわせの卵」

NaturalEggLabが大切にしているのは、
卵の“量”でも“効率”でもなく、鶏たちの「暮らし」です。

わたしたちの鶏たちは、初生雛(生まれたてのヒヨコ)の頃からこの平戸の地で育ちます。
草の上を駆けまわり、土に触れ、木に登り、砂浴びをして。
陽のあたる場所でまどろみ、風の通り道を見つけては羽をひろげる——
そんな日々の延長に、卵がそっと生まれます。

私たちは、鶏たちの声なき声に耳をすませ、
「こう育ってほしい」ではなく、「どう生きたいか」を鶏から学ぶ養鶏を続けてきました。
その一粒には、暮らしも季節も、命のリズムもすべてが宿っています。

だから、毎日きっちり産まなくてもいい。
たくさん産ませるのではなく、自然の営みのなかで“産んでもらう”卵を、
一つひとつ丁寧にお届けしています。

「たくさんの卵より、たくさんの笑顔を。」

それが、わたしたちの目指すかたちです。

自然にも、鶏にも、人にも、
やさしい循環が広がっていきますように。

── NaturalEggLab


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