当加工所では所有している山より木を切り出してきて原木で椎茸を栽培し、販売しております。生椎茸はもちろん、乾燥スライスやパウダーに加工したものも近所の農産物直売所に出荷しています。で、その栽培過程で残った半端な木材を使って自家消費用にヒラタケも栽培しているのですが、ここのところのまとまった雨の影響で大量発生し、収穫となりました。きのこ類は油断しているとあっという間に大きくなってしまい、オバケ化してしまうので要注意です。これからだんだん暖かくなってくると椎茸も活発になってきます。みなさん、きのこ(椎茸)=秋の食べ物、のイメージがありませんか?実をいうと私も実際に栽培してみるまではそう思っておりました。しかし、本当のところは秋より春の方がたくさんの椎茸が収穫できるのです。原木栽培の椎茸の味は格別です。
ということで、今回は山梨の郷土料理であります「ほうとう」にヒラタケを入れてみました。ほうとうには各家庭それぞれの味があり入れる具材もそれぞれなのですが、我が家では里芋・なめこ・かぼちゃは絶対に入れます。あとは白菜やネギ・人参・大根・鶏肉や豚肉を太めの麺で煮込んで味噌で味をつける感じです。寒い時期のほうとうは本当に体が温まって美味しいです。山梨県民は意図的に多めに作って、一晩経った次の日のほうとうが好きな人も多いです。麺が伸びきってブチブチ切れてしまったほうとうを食べるというよりは飲む感じでいただきます。