生の人参にはビタミンCを破壊する酵素が含まれる
生のにんじんにはビタミンCを破壊する酵素「アスコルビナーゼ」が含まれるので、そのままたべるとせっかくのビタミンCが失われる可能性があります。
生のにんじんは「酸」と一緒に取れば大丈夫
酢や柑橘などの「酸」と一緒に摂取することでビタミンCの破壊を予防することができます。
また、アスコルビナーゼはすりおろして酸素にふれる面が多くなることでより活性化されます。新鮮なにんじんをスティック状でボリボリ食べるなどでは、ビタミンCを破壊する力も強くない場合もありますので、そこまで神経質になる必要はありませんが、酢の入った調味料(ドレッシング、ポン酢、マヨネーズ)や柑橘などと一緒に食べる方が良いでしょう。
熱に強いβカロテン
βカロテンは脂溶性なので熱に強く、油で炒めて食べると栄養素の吸収率もよくなります。沖縄料理の人参しりしりなどはおすすめです。生で食べる場合はレモン汁や酢などの酸と、オリーブオイルやサラダ油を使用したドレッシングで和えるのがおすすめです。
文:山本奈津子[管理栄養士]
管理栄養士としてメニュー開発やレシピ作成を行いながらオーガニックカフェを運営。レシピの提案、オーガニック食品の開発、オーガニック食材を使用したスクールランチやケータリング、ヨガと食をテーマとした教室・イベント・ワークショップの運営を行っている。