シンチャオ♪
OCAのあるバリア=ブンタウ省チャウドゥク県では、毎日のように自然の恵みをいただいています。ここでは、カカオの木々だけでなく、様々な果物や野菜が育ち、私たちの暮らしをやさしく彩ってくれています。
先日も、農園さんから、たくさんの果物をいただきました。パッションフルーツ、バナナ、マンゴスチン、パパイヤ、アボカド。どれも新鮮で、綺麗な水と豊かな土壌に育まれた、まるでそのまま太陽の味がするような濃い甘さと香りに包まれています。
その中でも、今回ご紹介したいのが「黄色のパッションフルーツ」です。
日本で一般的に見かけるパッションフルーツといえば、赤茶色で硬めの皮をしたタイプではないでしょうか。沖縄や奄美大島などで栽培され、トロピカルな味わいと爽やかな酸味が魅力の果物です。もちろん、それもとても美味しいのですが、ここチャウドゥクで採れる黄色のパッションフルーツは、またひと味違います。
外皮はやわらかく、鮮やかなレモンイエロー。切ると、香り高い果肉がたっぷりと詰まっていて、スプーンですくってそのまま口に入れると、まるで南国の太陽をそのまま食べているような、濃厚な甘みが広がります。酸味はまろやかで、日本で食べ慣れているパッションフルーツよりも、ぐっと甘さが際立っている印象です。
おすすめの食べ方はふたつ。
まずは、収穫したてをそのまま食べる方法。半分に切ってスプーンで果肉をすくえば、自然のゼリーのような食感とジューシーな果汁がたまりません。
そしてもうひとつの楽しみ方は、冷凍保存してから包丁で半分にカットし、スプーンですくって食べる“シャーベット風”。皮ごと凍らせた果実は、外側はほんのり硬くなりますが、中の果肉はまるで自然のアイスクリームのよう。甘酸っぱくてさっぱりとした味わいが、暑い日のデザートにぴったりです。
バリア=ブンタウにいると、こうした新鮮な果物が日常の風景にあります。特別なことではなく、ごく自然に、食卓に並ぶものとして存在しているのです。
日本ではフルーツは高級品になりがちですが、ここではそれが「当たり前の幸せ」として生活の中にあります。これは果物だけでなく、野菜も同じ。市場に行けば、地元の畑で育った色とりどりの野菜が並びます。
大地の恵みを五感で感じながら暮らすこと
それは、OCAが大切にしている“根を張る”生き方そのものです。
この土地の豊かさを、これからも皆さんにお伝えしていきたいと思います。