生産者のお便りとお知らせ

鳥インフルエンザとこの時期の放牧について(法令遵守)

2022/11/10

放牧養鶏を、良い形で未来に繋ぎたい。

今シーズン鳥インフルエンザ国内6例目が確認されています。(11/10時点) 1例目:16万9000羽処分、2例目16万3000羽処分、3例目4万羽処分、4例目100万羽処分、5例目51万羽処分、6例目15万羽処分。

現在、約2,032,000羽。(11/10時点)

処分...。...?

今年もまた、たくさんの鶏たちが命を落とすことになっています。 早く終息することを切に願います。

通常の養鶏場(ケージ※)では、1養鶏場あたり何万羽、何十万羽単位が普通です。(※国内採卵養鶏のおよそ90%以上)

平飼いは、10%以下。

放牧(放し飼い)は、ほんの僅か一握りです。

ここから私のこの時期の放牧について少しお話しします。

これから養鶏を始めようと考えられている方、現在、放牧(放し飼い)をされている方にも、読んで頂ければ幸いに思います。

ナチュラルエッグラボでは、 少し前から放牧はお休みしています。

こうしたことも産卵には多少影響するのですが、

毎年この時期はそうしています。

家畜保健所さんと連携し、私の判断でそうしています。 飼養衛生管理基準を遵守した上で飼養する責任者として。

自分がこれがいいから、 こうしたいから、 「それはできません!」 「この時期も放牧します!」も できないことはないです。

特にうちの場合は、適合した放牧場を整備しています。 それでも、この時期は放牧しません。

鶏たちを守ることは勿論、 近隣の養鶏場を守ることにも繋がりますし、 何より、この飼養スタイルを守り繋げていくことに関わります。

「こういう飼い方は健康だから感染しない。」 は、絶対的に言える根拠がありません。

また、放牧してたから感染する。 鶏舎にいるから感染しない。

ということもありません。

しかし、

もし何かあった時、 もう遅いです。

全羽処分。

「あそこは、シーズンが来ても放し飼いで外に出して飼い続けてたもんね。」

「放し飼いはやっぱりダメ。」

になってしまうのは、

嫌です。

現状のルールをきちんと守った上でやることで、 こうした飼養が認められ、きちんとした形で拡がっていけばなと。

そう思っています。

いつも放していたい気持ちもあります。

然しながら、 今現在のみの、自己満足や、ブランディングだけでなく、

本当にこの暮らしを届け、繋げていくために、

日本の放牧養鶏、鶏たちの将来を見据えた選択をと考えています。 ・ ・ #naturalegglab #itadaki #habataki ・ #長崎皇帝 #長崎皇帝卵 ・ #eggs #freerangeeggs #卵 #平飼い卵 #平飼い放牧卵 #放牧卵 #放し飼い #平飼い

※みんな元気にたくさん食べています🍚 ※元々鶏舎内も通常の平飼い基準より十分なスペースを確保しているので問題はありません。

NaturalEggLab長崎県(放牧養鶏/平戸平飼い放牧卵itadaki,親鶏肉,スイーツの販売)

「笑顔が広がる、しあわせの卵」

NaturalEggLabが大切にしているのは、
卵の“量”でも“効率”でもなく、鶏たちの「暮らし」です。

わたしたちの鶏たちは、初生雛(生まれたてのヒヨコ)の頃からこの平戸の地で育ちます。
草の上を駆けまわり、土に触れ、木に登り、砂浴びをして。
陽のあたる場所でまどろみ、風の通り道を見つけては羽をひろげる——
そんな日々の延長に、卵がそっと生まれます。

私たちは、鶏たちの声なき声に耳をすませ、
「こう育ってほしい」ではなく、「どう生きたいか」を鶏から学ぶ養鶏を続けてきました。
その一粒には、暮らしも季節も、命のリズムもすべてが宿っています。

だから、毎日きっちり産まなくてもいい。
たくさん産ませるのではなく、自然の営みのなかで“産んでもらう”卵を、
一つひとつ丁寧にお届けしています。

「たくさんの卵より、たくさんの笑顔を。」

それが、わたしたちの目指すかたちです。

自然にも、鶏にも、人にも、
やさしい循環が広がっていきますように。

── NaturalEggLab


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