日本一の星空と言われる長野県は阿智村でみょうがを自然栽培しています
*中央アルプス南端、恵那山のふもと標高888mから、自然そのままの命あふれる宝物をお届けします*
2010年より丹沢のふもと秦野市で自然農を学び、 2012年に関東から恵那山のふもと南信州の阿智村へ移住し新規就農。 特産であるみょうがの畑を引き継ぎ肥料や農薬不使用の自然栽培を始めました。 2022年で10周年となり畑の様子もだいぶ変化しました。 今では沢蟹やキノコ、小動物の糞なども見られるにぎやかな生態系となっています。

地域のためにもみょうがを続け、新たな作物にも挑戦していきます!
みょうがは、東京から移住してまもなくの頃に地域おこし協力隊をしていた同期の移住者仲間にやってみないかと誘われたのがきっけでした。 みょうがも最初から植わっていたとはいえ、最初はとても大変でした。 合計で4反(40アール)以上の畑に、まずは秋冬に軽トラックおよそ30杯弱の自然のススキを刈って敷きます。 この作業をしないとみょうがが日に焼けて黒くなってしまい、ピンクの美しいみょうがになりません。 安心なススキを必要な分量確保するのも一苦労でした。それから5月〜7月に人力での草取り。 地域の慣行栽培ではみょうがの親が生えだす前に一度除草剤を施用して雑草を根から枯らしますが、それをしたくないので畑に入って手で草取りをします。 みょうがが生えているので刈払機も使えません。 そしてアレルギーの原因となるブタクサも最初は畑に群生していたので、とてもきつい作業でした。しかし農薬不使用にこだわって続けていくと、畑の地面に生きている小さな生き物たちの世界がどんどん豊かになっていくのがわかりました。 今では全面が豊かな生き物たちの世界になっています。 様々な生き物たちが生きて死んでいく舞台となっている畑は、肥料を全く施用していなくてもきっと豊富な栄養素に満ちていると思っています。
簡単そうに見えて実は大変な作業の連続でしたが、今では9月になるたびに喜んでもらえるので、価値のあることをやっているなと実感でき、今後も続けていこうと思っています。 最盛期は9/1〜15日くらいで、地域のお母さんたちにも手伝ってもらって収穫しています。みょうがは一気に収穫期がきて終わってしまうので本当に大変なのですが、お母さんたちにも楽しんでやってもらえているので嬉しく、とても助かっています。
2022年からは蜂屋柿の干し柿も作っていて、今後は販売できるようにしたいと考えています。 ここで作る蜂屋柿は寒くて種ができないので、種無しの干し柿ができます。 種無しの蜂屋柿はけっこう貴重で、食べやすくておいしいのも魅力的。 干し柿の他にも、標高の高いここ阿智村だからできる自然の恵みを皆様にたくさんお届けしていきたいです。
