自然豊かな山口県の小さな里山で、農薬・化学肥料不使用の唐辛子やその加工品を作っています
fu do ku kan Bambooは、山口県周南市にあるコンビニもない人口約300人の集落で唐辛子を栽培している農家です。 農薬や化学肥料を使わずに、自然と共存できる農業を目指しており、加工品製造やキッチンカーなどでも食の提供もしています。 食べたもので体はできている、人間の体にやさしいものは地球にも心にも優しいものであると信じて、古来から続く先人の知恵が詰まった食文化を未来へと繋ぐ一端を担うことができるよう精進の日々です。 世界の唐辛子およそ40種類を栽培中。唐辛子は世界中で愛された食べ物で、鳥獣被害にも会わないという強みがあります。 現在、日本で流通する98%が輸入品と言われている唐辛子。 私たちは自分たちで丁寧に栽培した国産の青唐辛子を最も香りや辛味が乗った状態で収穫し、一本一本丁寧に自社加工場でペーストに加工し瓶詰・出荷しています。
東日本大震災を期に山口に移住し、働く人にも自然にもなるべく負担のかからない農業を始めました
2011年まで東京で働いていたのですが、東日本大震災をきっかけに家族4人で山口県の小さな里山に移住しました。 当時は震災が心配で一時的に西日本へ行く短期移住のつもりでしたが、実際に暮らしじ始めると想像以上に山口が大好きに! 山口では唐辛子を作りながら、農家レストランと宿泊、お弁当販売やキッチンカーでの移動販売など色々な仕事をしてきました。 40代の自分が一番若い田舎ですが、海外から来てくださる方が多いところです。 WWOOFという農業をお手伝いしてもらう代わりに衣食を提供するという仕組みを活用して農業をしていたこともあり、その方々に宿と食事を提供しようと始めたのが農家民宿でした。 安心安全をコンセプトに、自分で作ったお米などをつかった食を国内外のその方々に食事を提供していました。 そこで人気となったのが「自家製の青唐辛子を使ったグリーンカレー」。 全国に販売できるようクラウドファンディングで資金を募集して、2018年8月より販売をスタート。 お子様と一緒に食べられる辛くないグリーンカレーも大人気です。 今ではカフェや民宿事業は休業し、唐辛子の生産や加工品の製造ににシフトしています。
実家が農家をしていたのですが、昔はそれが嫌で自分は東京でサラリーマンをしていました。 ところが、子供が生まれて食への意識が変わり、今では私も立派な農家です。 震災を期に食を生むことができる環境、人間らしく自然の摂理に寄り添った暮らしを求めて農家としての生き方を選びました。 農業をするにあたっては、子供が日に日に大きくなるのを見ると、昨日食べたものが体を作っている!というのを実感し、環境にも負荷をかけてくないので、農薬は使わないでやろうと考えました。震災の影響もあり、なるべく余分なものを入れないようにしたいという思いも強まります。 とはいえ、慣行農業をする友人もいて尊敬していますし、否定をするわけではありません。 最初は多品種の野菜を栽培していたのですが、なぜ唐辛子が中心になったかというのは、唐辛子が好きだったのと、この地域でより良く作れる作物だったからです。 農業を初めてみて、このあたりは獣害がひどい地域だとわかりました。作った作物はあっという間に猪や猿などに食べられてしまいます。 野菜は被害が大きかったのですが、その中で唐辛子だけは動物が手を出しません。辛いものは虫も動物も苦手なのかもしれないですね。 唐辛子の栽培には必要最低限の肥料(秋川牧園の鶏糞、米糠、籾殻燻炭、牡蠣殻)しか使用せず、ビニールマルチも不使用、畝も不耕起、なるべく自然に近い形で栽培しています。 こうすることにより、大きな重機を使ったり大規模な農業施設を作らなくても、辛味と香りのバランスが取れた非常に美味しい唐辛子を収穫することができます。 今では、都市部のレストランのシェフや唐辛子好きな方から、「美しくて、美味しい」とお褒めいただけるようになりました。 自信を持って、辛いだけじゃない、美味しい唐辛子をお届けいたします。
唐辛子で「みんなの食卓を笑顔に作る」「世界につながる」「農を作る」
私たちのコンセプトはこの3つです。唐辛子という作物に魅力と可能性を感じています。 唐辛子の商品というとどうしても「激辛」や「デスソース」のような激しいイメージを持たれることが多いのですが、私たちは唐辛子を楽しむこと、唐辛子で食卓が笑顔になることを目指し、「優しい唐辛子」文化を広めていきたいと思っています。 人気のグルグルグリーンカレーは辛いものやエスニック料理が好きな人はもちろんですが、今までグリーンカレーがちょっと苦手だなぁとか、辛いものが苦手だけどグリーンカレーは食べてみたい、といった人にもおすすめです。 本場タイの味をただ再現するのではなく、甘みを抑えるため砂糖は不使用なので、苦手意識があった人や健康志向の人にも食べやすいバランスにしが得ました。 化学調味料、保存料、小麦粉不使用、植物性のみなので訪日外国人に多いベジタリアンにも安心してお召し上がりいただきたい逸品! 辛い唐辛子が好きな方にはもちろん注目していただきたいですが、辛いだけではない唐辛子の魅力をもっと伝える企業になりたいです。 正直、ニッチな商品なので唐辛子の加工品を作っても作っても経済的に大変な部分も感じます。それでもきちんと子育てをしていけるように、企業として新しいことにチャレンジしようと思っています。 2024年は、唐辛子加工品キットのサブスクや唐辛子農家が発信する唐辛子料理動画の作成など、唐辛子Labのようなものを作れたらなと!
目指している農業は働く人間にも自然にもなるべく負担のかからないこと。 ビニールマルチを使用しないのもその一つで、その代わりに非常な重労働なのですが(笑)生えてくる草をこまめに刈って草マルチにしています。 商品発送時の梱包などもなるべく必要最低限なものとさせていただくなど、ゴミを減らす努力も地道に続けています。 農業は大変というイメージもあるかと思いますが、贅沢はできなくてもたくさんの『初めて』を積み重ねて今までの『常識』を捨てながら、家族でアカルイミライに向かって農業と食にまつわる仕事をしていきたいと思います。 働く私たちも楽しく、手にとっていただくお客様も笑顔に、自然環境も豊かに、唐辛子で「みんなの食卓を笑顔に作る」「世界につながる」「農を作る」を実現していきたいと思っております。