母の日

Deai orchard

生産者のお便りとお知らせ
寒くなってきたので。
2020/11/11
寒くなってきたので。

少し紅葉してきました。と、思っていたら急に寒くなり始めました。
朝起きると真っ先にその辺りにあるちょっと暖かそうな上着を着ます。お布団の温みがあるうちに大急ぎで、靴下もレッグウォーマーも装着です。その勢いのまま家事を始めます。洗濯を洗濯機に託し、床掃除をしながら夕飯の献立を
ぼんやりと考えます。
考えあぐねた結果今夜の夕ご飯は、、、「鍋」
いろいろ考えました。ハンバーグやトンカツや筑前煮、、、で、「鍋」の献立のその先に「鍋」
もう、あらがえません。寒くなって来たら、紅葉が始まったら、私の夕飯の着地点はここなのです。

お婆ちゃんの栗
2020/10/29
お婆ちゃんの栗

「自然は天才か!」
と感動する「いが」に守られて育った「栗」は、

皆が「芋たこなんきん」を「芋栗なんきん」と思い込むほど女子の大好物ベスト3に肩を並べています。私には、

子供の頃から「おばあちゃんの栗の炊いたん」という名称で絶賛しているその名の通りおばあちゃんが煮てくれる栗があります。

絶品の栗のおやつです。
96歳になっても包丁で生栗を丁寧に剥いてくれます。
1日かけて、ざるいっぱいに剥いた栗を今は母が煮てくれます。
栗の風味がたまらない優しい甘さの甘露煮です。
「栗の炊いたん」は私にとってはおばあちゃんの味です。
栗の季節は実家に帰ると、冷蔵庫に「栗の炊いたん」がないか必ず探します。
実家に近い妹に先を越されることがあるので、栗を巡って静かなる戦いです。
この戦に敗れ、食べ損ねてションボリする46歳の娘を見かねて
両親が「自分で作って食べなさい。」
と帰りがけに、たくさん栗を持たせてくれます。けれど、我が家では「蒸した栗」しか作れません。作れるのでしょうが、作りません。「実家の」「お婆ちゃんが剥いてくれて煮た」「栗の甘露煮」これは、まだしばらく私の大切な「ここでしか味わえないもの」で置いて起きたい。そんな気持ちがあります。
今日も実家でもらってきた栗を蒸しています。

羨ましいほど守られています
2020/10/24
羨ましいほど守られています

「自然は天才か!」と感動することが度々あります。
その中の一つが栗です。
正確には「いが」です。

線香花火とヤマゴボウ
2020/10/20
線香花火とヤマゴボウ

花火の締めくくりは線香花火。
と、決まっておりました。
この線香花火がとても難しくて、派手な花火とは一線を画しておりました。
コウゾ紙のコヨリの先を持ってろうそくに近付けるとパァッと
一瞬で火がついて真ん丸の蕾になります。
しゃがんだまんま少しろうそくから離れようと体を動かした途端に
線香花火の蕾は「ポトン」と落ちて消えてしまいます。
も一度新しい線香花火に火を付けて蕾を落とさない様に
静かに体を動かして、火花が飛び出すのを息を凝らして見つめます。
隣で小さい妹二人が、親に火を付けてもらっておとなしく線香花火を見ています。
そちらは、順調に火花が分裂して、次第に柳の様な細い火花に変わっていきます。
はたと自分の線香花火に目をやると、遠に蕾が落ちてただのコヨリを掴んでいます。
(いつの間に!!)
なかなか、線香花火を最後のひと火花まで味わうのには運と技術がいるものだと
子供心に思っておりました。
帰り道のみち草で、この花を見つけると草をかき分けてでも
摘んでいました。

秋のにおい
2020/10/10
秋のにおい

私にとって

秋の知らせは、「金木犀」の香りです。
「幼稚園嫌いの私」が
幼稚園に登園途中、初めて嗅ぐ金木犀の香りに感激し少し登園の嫌さが紛れたのです。
幼稚園が絶望的に嫌だった私の本当に数少ない「楽しい」気持ちを作ってくれた香りです。ちなみに、この花は妹がよく摘んでいたシオン(だと思っています。笑)
今も好きな様子で、この写真をとって送って来ました。

食欲
2020/09/30
食欲

秋晴れです。近頃気候が爽やか過ぎて、食欲が止まりません。
うちのおばあちゃんが、私のもぐもぐ食べる姿を見て、
「気持ちいい。」と言ってくれます。
歳を重ねると、だんだん食べられる量が少なくなるのだそうです。
なので、食べたいと思ってもそれ以上食べられない。
その横で、勢いよくご飯を食べる私を見ているとそれだけで元気になるのだそうです。
ちょっとおばあちゃんと「食欲」を取り替えっこしたいような気もするのですが、
そんな風に思われているのだと思うと、
のびのびもう一杯お代わりしてしまいます。

畑でマシュマロが落ちていました。

秋の始まりです
2020/09/24
秋の始まりです

朝方、布団を蹴飛ばして寝ていますと寒くて布団の在り処を足やら手やら
モゾモゾ動かして必死で探してしまいます。
絶対に目は開けません。笑
やっと見つけた布団をファサッとかぶって「あったかい」至福の時を過ごします。
秋です。
ひと雨過ぎていくごとに秋が感じられます。
朝に限っては、寒いです。
寒いのはだいぶ苦手なほうなので、もうそろそろ私の動きも鈍っていきます。

台風接近
2020/09/17
台風接近

収穫で賑やかだったブルーベリー畑に静かな時間が戻って来ました。
天気予報は「過去にない程の台風」が近畿にやってくると。
静かになったと思ったらコレです。
台風前に鳥たちが入って来てもいいように、ネットの回収です。
我が息子にも手伝ってもらい早朝から作業を始めます。ポツン・・・
「え?なんで!?」作業を始めた途端に土砂降りです。
「ち〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・。」
あっという間に二人ともずぶ濡れです。
完全に戦意喪失。
けれど、台風が来る前にネットは回収しなくてはなりません。
作業を中止するわけにもいかず、そのまま続行です。
「Booon~!(軽トラの音)」
土砂降りの中、颯爽と現れたのは「お父さん」!!!(涙)
もはやこの状況下ではピンチに現れた、「ヒーロー」です。
ヒーローは、ずぶ濡れになりながらテキパキと作業を仕切り始めました。
毎回この作業は特に父の経験を頼らないと全然うまく行きません。
最悪のコンディションでも、父は丁寧に手を抜かず作業を進めて行きます。
改めて自分の大らかさ(笑)が母親に似たのだと確信しながらも、それなりに私も頑張ります。
はるか向こうでネットと格闘中の息子に目をやりますと、初めての回収作業に土砂降りの雨のサービスポイントまで加わって、どうやら心が折れ模様・・・。
そっと放っておきます。
ようやく雨が止み晴れ間が差して来た頃、子供達を学校に送り出した妹と母が軽やかに
やって来ました。
「✨だいじょ〜ぶ〜?✨服濡れたやろ〜?」
ええ。土砂降りでしたからずぶ濡れで消沈していますとも。
(でもその、あっかる〜い声で大丈夫になりました笑。)
上を向きながらの作業に加えネットが色々なものに引っかかったり
びっくりするような虫が絡まっていて気持ち悪かったり。

可愛いお手伝い
2020/09/11
可愛いお手伝い

今年は小学生のちびっこ達は夏休みが短くて
お母さんである妹は
「とても丁度いい長さの夏休み!✨」と目をキラキラさせています。そんな訳で、妹が普段より多少心に余裕をもって迎えた夏休みでした。
学校がある時よりもうんと早起きをして
ブルーベリー畑に手伝いをしに来てくれます。
畑の平均年齢がぐんと若返って、空気もほんわかと軽くなる気がします。
小さな手で一粒ずつ実を摘んでカゴに入れています。
特に何も教えなくても、カゴを腰にくくって仕事をしてくれています。
可愛いな〜❤️
小さな姪っ子と爽やかな朝を過ごせるシアワセ。

夏、暑い、夏
2020/09/05
夏、暑い、夏

子供の頃セミ採りは水遊びと互角の私の長い夏休みの時間を埋めてくれていました。
セミを捕まえる上級者は網は使いません。
息を殺し背後から忍び寄り一瞬を逃さず、素手でせみの頭のあたりをガシッと
掴むのです。
不意を突かれ捕まったセミは「ビッビビビッ」と抵抗して鳴きますが
私は躊躇なく虫カゴにほいっと放り込んで次のセミを探します。
手の届くか届かないか際どいところで鳴くセミとの対峙は
緊迫感が増します。
跳躍して一発でセミを仕留め、尚かつ着地のバランスにも配慮しなければ、
そのまま山の斜面を滑り落ちてしまいます。
更にそのまま池に落ち河童に連れ去られる危険を孕んでいる場所のときもあります。
けれど、そんな危険を鑑みるも選択肢は一択なのです。
「そこにセミがいるから。」
緊張で研ぎ澄まされる集中力。
(もっと他に使えたなら・・・。)
子供の頃、夏でも大人が言うほど「暑い暑い」と思わずに過ごしていたのは、
夏の1日が「ビニールプールに入って、セミを捕まえて、スイカを食べて昼寝して、捕まえたセミを眺めてビニールプールに入って、セミを捕まえて、スイカを食べて、弱ってきたセミを慌てて虫かごから出す。」そんな忙しない一日だったからなのだと今しがた気がつきました。

母の日