Deai orchardの果樹と暮らすと
アラフォー 果樹園を手伝い始めました。
2021/01/05

薪との暮らし

薪との暮らしは、生まれた時から。

お婆ちゃんが薪でお風呂を沸かしている時、
お婆ちゃんのそばに座って「パチパチ」と薪が燃える音と、煙の匂いの中で
ただお婆ちゃんの仕草を眺めていました。
ぼーっと。
薪が燃えると甘い香りがしてきます。
おばあちゃんの近くの竃(かまど)の壁には、
私が描いた鶏の絵が逆さまに貼られていました。
生まれてきた妹が夜泣きをしなくなる「おまじない」の絵です。
効果があったのか無かったのかよく覚えていませんが
妹たちが大きくなるまでずっとその絵は貼られていました。
お風呂は新しくなりましたが、
父は薪でもお風呂がわかせるように
わざわざ御釜を取り付けました。
山の暮らしは、いろいろ仕事がつきません。

薪で沸かすお風呂で育った私は
おでんの気持ちがよくわかります。
お湯がぬるい時、お母さんやおばあちゃんが追い炊きをしてくれます。
お尻の下がじわりじわりと熱くなってくるので、お尻がかゆくなってきます。
手でお湯を揉んで、対流を強くしてなんとか温度調整をしていきます。
気の利いたボタンはありませんので、
「もういいよ〜!」大きな声で追い炊きをストップしてもらいます。
でも、薪ですから火力がすぐに収まることはありません。
ここからいよいよ本番です。
じわじわと底からアッツアツに温められたお湯がどんどんやってきます。
お尻を浮かせて両手で大きくお湯を撹拌させて。
ひたすら薪の火が落ち着くまで
一人湯船でお騒ぎです。
追い炊きサービスされちゃっていた時なんて大変です。
撹拌しても攪拌しても追いつかない。
たまらずに、お水を足してようやく落ち着きます。
こんな工程できっと、しっかり味のしみたおでんが出来上がるのです。(笑)
風呂釜自身がぽってりと暖かいので、独特の湯上がりです。
「沸いてきた〜?」
「うん。おおきにありがとう。」
今では、お風呂での追い炊きのやりとりが
無形文化遺産級に思えます。

Deai orchard奈良県(果樹園)

無農薬で20年以上ブルーベリーを作り続けているDeai orchardです。中でも人気なのがブルーベリージャムです。ジャムにするため研究し続けたタイミングで収穫した果実を使用し、自社の製法でお砂糖の量を少なくして完熟果実の甘みと香りを引き出しています。もちろん添加物は使用していません。お客様のくらしにそんな手間暇を贅沢に作ったジャムをぜひお届けできたらと日々励んでおります。