農家は、草との闘いと言われます。
草を制するために、現代農業では除草剤や、ビニールマルチを使うことが当たり前になっています。
野菜の価格が安いので、たくさん育ててたくさん売らないと生活できない。
そのためには、除草剤もビニールマルチも必要。
と考えるのも、否定はしません。
私たちは除草剤もビニールマルチも使わないので、とても手間がかかります。
だから、たくさん育てることはできません。
草は、ある程度大きく育てば刈る必要もなくなりますが、まだ野菜が幼いうちは、周囲の草を刈って助けます。
そうすると、風通しがよくなり、葉を広げてよく光合成をおこなうことで、虫や病気に負けずに元気に育ちます。刈った草はその場に敷くことで、土の乾燥や、草の成長を抑え、やがて分解されて土に還る。そんな自然の循環を大切にしています。
収穫後に残る葉や茎、根なども畑に返り、肥料や資材に頼らず、畑の中で命がめぐります。
自分たちが食べているお米の米ぬか、油を搾った後の菜種かす、蛎殻の石灰、暮らしの中で自然と生まれるものは畑に返しています。
化成肥料、動物性、植物性の堆肥は使いません。
余分な肥料を与えないことで、野菜自身の力で一生懸命に水分や養分を求めて根を張ります。
自然とともに、一生懸命に生きて育った、その風土の味が表れているようです。