安塚には、個性的な植物があちらこちらで生きています。 そんな植物たちのことを、少しだけご紹介します。
イヌタデ
イヌタデ はタデ科 イヌタデ属の一年草です。
安塚では、秋になると綺麗な花をさかせます。子供が赤飯に見立てて遊んでいたことから、アカマンマとも呼ばれます。
【利用】 イヌタデは天ぷらやおひたしなどで食されることがあり、お茶として飲まれることもあります。
【効果・効能】 利尿作用、解熱作用、虫刺され、食あたり、腹痛
ママコノシリヌグイ
ママコノシリヌグイはタデ科イヌタデ属の一年草です。
細い蔓上の茎にびっしりと鋭いとげがあります。花は小さな粒状の形をしています。 5-10月ごろ枝先に10個ほどの花が集まって咲きます。 名前の由来は、この花がもつトゲから来ているそうです。ママコノシリヌグイを漢字で書くと「継子の尻拭い」になります。つまり「血の繋がりのない憎い継子のお尻を、トゲのある葉や茎で拭いていじめた」ことから、現在の名前になったとのことです。 そんなこわい由来の名をもつ花ですが、安塚では稲刈りが終わったころ、山野の湿気のある場所や、田んぼの畔に綺麗な花を咲かせます。
【利用】 乾燥した草を、水で煎じて飲用されます。
【効能】 血行促進,腫れもの,痔
コマユミ
ニシキギ科 ニシキギ属。 コマユミは、山地に生える落葉低木です。
名前の由来は、同じく落葉低木のマユミよりも小さいことからきているそうです。 秋にはとても鮮やかな紅葉を見せてくれます。その美しさはモミジに並ぶとも言われます。 5〜6月に小さなを咲かせ、9〜11月頃には赤くて可愛い木の実をつけます。 木の実はオオアカゲラやコガラなどの鳥の好物です。