OCA (オカ)について

ベトナムに自社農園を持ち、静岡県浜松市と沖縄を拠点にスタート

私たちはベトナムの自社カカオ農園で、栽培から加工まで一貫したチョコレート作りをしてる『Farm to bar』のチョコレートメーカーです。農園はオーガニック栽培を実践しています。 ベトナム、バリア=ブンタウでカカオの研究に20年以上携わっている専門家をチームの一員に迎え、農園の土壌に合うカカオの品種選ぶことから始めました。

ベトナムスタッフと一丸となり、よりベトナム産カカオの特徴を活かしたチョコレートを作るため、日々、発酵時間、チョコレートの加工方法など試行錯誤を重ねています。

カカオは生産者の顔の見える、OCAの農園で採れたものだけを使用しています。オリジナルのシングルオリジンチョコレートは、カカオとパームシュガーのみで作りました。

カカオの栽培から携わる、カカオ専門店として、チョコレート以外にもカカオの魅力溢れるオリジナル商品をご用意しています。

オーガニックカカオとの運命的な出会い

カカオと出会う前、私たちはまったく「農業」とは無縁の仕事をしていました。 以前の仕事はITに携わる事業で、ベトナムにも拠点があったため、仕事の一環としてベトナムを訪れていました。

米食文化で食事にも馴染みやすく、どことなく懐かしいような日本の原風景を思わせるベトナムの郊外の景色は、すぐ私たちの心を捕らえ、日本での忙しさを忘れさせる癒しを与えてくれました。

その上、ベトナムで出会う人々は勤勉でまじめな人が多く、温かく、くったくのない笑顔も印象的で、ベトナムという国や人に惹かれていくのはとても自然なことでした。

そんな中、当時現地でお世話になっていたベトナム人の女性、Ms.Thu(ツー)と彼女の出身地であるバリア=ブンタウ省を移動中にオーガニックカカオの畑に出会いました。

私たちも普段からよくチョコレートは食べていたし、ココアも良く飲む方でしたが、ここで飲ませてもらったココアは、今まで飲んできたものと比べ物にならないほどおいしいものでした。

それまでカカオの違いやチョコレートの製造過程などあまり詳しい者はいなかったのですが、こんなにおいしいココアはさぞかし人気で、カカオも飛ぶように売れているのだろうと思いました。しかし実際はそうではありませんでした。

月並みな言葉でいえば、片田舎のカカオ農園で、情報発信の方法も知らない農家さんがいくら素晴らしいものを作っても、日の目を浴びず、その価値を伝えることができないのが現実でした。

それは少なからず、ショックな事実で、悲しいことでした。

そして私たちは、同行してくれていたMs.Thuの胸に秘めた想いも知りました。

それは食に対する安全への漠然とした懸念と、彼女が都会に暮らしながらも、豊かな土壌を持ちながらも思うように収益につながらず、農産業の衰退する地元バリア=ブンタウへの貢献を願う気持ちでした。

本当の豊かさ、本来のおいしさを考える

ベトナムの近年の発展は目覚ましく、農業においては日本と同様に化学肥料が導入され、より工業的に、効率的に、安価に生産されて安定した供給ができるようになりました。 また技術の進歩によって、加工したり、添加物を使用することで「食」は季節を問わずに様々なものが食べられるようになりました。

それは一見、「食」が豊かになったようにも見えますが、ほんとうの豊かさとは何だろうか、それは私たちも、感じていたことでした。

世の中は便利さ、効率が重視され、手間暇のかかること、昔ながらの伝統手法や時間のかかることは嫌煙されるようになっています。

沖縄への関わりと私たちの使命

私たちはITの会社としてもともと沖縄にも拠点があり、地域ブログの運営をしていました。

地域ブログは、いわばオンライン上の地域コミュニティのようなもので、ブログは、沖縄の魅力の発信力になることを体験しています。

OCAが沖縄で取り組んでいたオンラインで人と人、人とモノをつなぐこと。それをベトナム、しいては世界中に広げ、OCAのカカオのように人知れず輝く「本当にいいもの」を発信していく。それが私たちにできる地球への貢献だと考えています。

上質なオーガニックカカオで環境保全・安心安全・おいしいを皆さまの日常にお届け

バリア=ブンタウの素晴らしいオーガニックカカオとの出会いは偶然でしたが、Ms.Thuの想い、そして私たちがITの分野で培った技術を使ってできることがあるのではないかと考えたとき、これから先、私たちが進むべき、やりたいことがはっきりと輪郭をもってみえたのでした。

私たちは「カカオ」を通してベトナム、バリア=ブンタウとのより強いつながりが生まれ、地球環境の保全、食の安全について深く考えるきっかけができ、自然の恩恵に触れる機会をいただきました。

OCAのはじまりはベトナムの「カカオ」ですが、私たちの日本の拠点がある沖縄でも同じ想いをもって農作物を育てている農家さんや、賛同してくださる方々と出会いました。 OCAはカカオに留まらず、また認証取得の有無に関わらず「自然な栽培」による農作物そのものの販売、または原料としての使用にも力を入れています。