
命の歩幅で、生きていく夏
梅雨が明けて、空の色が少しずつ変わってきました。 重たかった空気が抜け、光はまっすぐに地面を照らしはじめています。
鶏たちは、そんな変化にも静かに順応しながら、日々を過ごしています。 でも、私たちにとって嬉しい「夏の始まり」は、 彼らにとっては少し過酷な季節でもあります。
強い日差し、湿度、気温の変化―― どれも小さな身体にとっては、決して軽いものではありません。
だからこそ、私たちはなるべくそばで見守りながら、 無理をさせず、それぞれの命がその子らしいリズムでいられるように整えていきます。
卵の数が減ってもかまいません。 大切なのは、どれだけ産むかではなく、 その命がその命らしく、健やかに生きていること。
一羽ずつの声や呼吸に、そっと耳を澄ませながら、 その子に合った歩幅で、歩いていけるように。
自然の中で生きるというのは、 ときに厳しくもあり、でも確かに、豊かなものです。
夏が始まります。 小さな命たちと共に、 ひとつひとつの歩幅で、今年の夏を歩いていきたいと思います。
そんなふうに、命のままに生きる鶏たちと向き合いながら、 ナチュラルエッグラボは、今日も“自然に寄り添う養鶏”を続けています。
命をいただくということの意味を、日々教えてくれる彼女らとともに、 これからも、変わらぬ歩幅で歩んでいきます。
NaturalEggLab
