うみのもりについて

自然豊かな鳥取の海や森の恵みをお届けしています

鳥取に移住して、海と山に囲まれた自然豊かな町で暮らしています。

漁師として、春はわかめをはじめとした海藻を中心に、夏は素潜りでサザエ等の貝類を中心にとっています。

また、海産物を中心とした加工品の開発・製造も行っています。

元々好きだったクロモジのお茶の製造も行っています。

自然に感謝し、ココロにもカラダにも嬉しい商品づくりを目指しています。

うみのもりを始めたきっかけ

少し海外で生活していた頃、改めて外からの目で日本の事を考える様になりました。 様々な国の人と話すうちに、日本人なのに日本の事を全然知らない自分に気づき、帰国してからは日本のあちこちを旅する様になりました。 そのうち、日本の自然や、そこに住む人々の暮らしに憧れの様な想いを抱く様になります。 元々山や海が好きだった事もあり、山と海がある場所というざっくりした内容で、どこに住んでみようか探したところ、行きついたのが今の鳥取県岩美町です。

縁もゆかりもない鳥取という場所でしたが、まず目に止まったのが透明度25メートルになる程の美しい海の写真でした。 離島以外にこんなに綺麗な海があったのかと驚くと共に、興味が湧いたというのが鳥取に移住したきっかけです。 移住した先が漁師町だった事もあり、生活の中に漁業が密接に関わる地域での暮らしは今まで味わったことのない事ばかりでした。 移住して何年か経ったある日、高齢で引退する漁師さんが、船いらんか?と声をかけてくれたのが漁師になったきっかけです。 それまで漁師の仕事をお手伝いをさせてもらったりはしていましたが、まさか自分が漁師になるなんて思ってもみませんでした。 それから船舶免許をとりに行き、漁業権を取得、現在も漁師見習い中です。

漁業という、自然に密接した事をさせてもらうと、気づくことがたくさんあります。 資源の事、環境の事、先人達が守ってきた技術や知識等、日々学ばせてもらう事ばかりです。

自然からの恵みに感謝をしながら、豊かさのおすそ分けを。そんな気持ちで「うみのもり」をはじめました。

「海の森」とは、ワカメやコンブなどの海藻が豊富に生息している状態をいいます。 海藻は二酸化炭素を吸収し酸素を供給しながら、海中の栄養が増えすぎてしまう原因であるちっ素やリンを吸収します。 さらに、小さな生物の生息場所や産卵場となります。 海の森は海の環境・生態系を守るのに必要不可欠です。 しかし近年、海の環境は刻々と変化し、残念ながら海の森も減少しています。 そんな豊かな海の森を守っていきたいという想いから、「うみのもり」という屋号をつけました。 「海(うみ)」と「森(もり)」は繋がっている。森を守ることは海を守ることにも繋がります。 自然からの恵みを頂き、商品を「生み(うみ)」出し、自然を「守る(もり)」。 そんな活動ができればという想いで立ち上げました。

「てしごと」を大切に、循環する暮らしを。 カラダにもココロにも嬉しい、そんな商品づくりを心掛けています。

持続可能な漁業・農業を目指して

漁師になって今年で4年になりますが、この数年海を見ているだけでも環境の変化は明らかです。 元々とれていたものがとれなくなった、海がおかしいとベテラン漁師さんも仰ります。 本来、漁師の仕事はたくさんとってお金に変える事が仕事ですが、それで本当にいいのか?それが本来自分のやりたかった事なのか?と考える様になりました。 今は沢山とるのではなく、自然を守りながら共に暮らしていける、持続可能な生き方を目指していきたいと思っています。 大量生産はできないけれど、そこに付加価値をつけながら、豊かな自然やその場所で暮らす人たちの想いを届けていきたいと、日々模索しながらですが活動しています。

自然が教えてくれることはたくさんあります。 海と森は繋がっています。 今海で起こっている問題が、決して海だけの問題ではないこと。 豊かな海を作る為には豊かな森がある。 全ては繋がっていて、人間もその一部であるということを忘れてはいけないなと思います。

昨年からは関係者の方と一緒に森に入り、林業で伐採対象となるクロモジの木を使ってお茶を作っています。 豊かな森を守る為にとりすぎず、数年先に繋がる様に剪定しながら収穫しています。 まだまだ色々と実践途中ではありますが、豊かな自然がいつまでも続いていってほしいという想いと、そんな自然からの嬉しいおすそ分けを商品にしてお届けしていきたいと思っています。 まだまだ勉強不足なところばかりですが、循環する暮らしをこれからも目指していきたいです。