ラムドン省ダムロン県とバリア=ブンタウ省チャウドゥク県の深い絆

シンチャオ♪
先日、ベトナム中部の高原地帯にあるラムドン省ダムロン県にて、カカオ栽培を目指す新たな取り組みが動き出しました。 主催は、現地の人々によって発足したばかりの「ダムロン県オーガニックカカオ協同組合」。 そしてOCAは、この新たな一歩を、心からの想いと共に後押ししています。

この日は、地域の農家さんを対象にしたカカオ栽培の説明会・教育セッション、そして参加者と共に実際の農園で苗木の定植作業を行いました。 高原のやわらかな日差しと澄んだ空気の中、未来のカカオ農園に手を添える一人ひとりの姿が、とても印象的でした。
この取り組みには、OCAとしても大きな意味があります。 バリア=ブンタウ省チャウドゥク県で私たちが立ち上げたオーガニックカカオ協同組合の代表・Mr.Quangも現地入りし、直接現地の農家さんたちへ丁寧な指導を行いました。
「なぜ農薬を使わないのか」「苗木をどう育てるのか」「カカオでどう暮らしが変わるのか」 言葉だけでなく、生きた経験として伝えてくれる貴重な存在です。

カカオの栽培には、時間がかかります。 1本の苗木が実をつけるまで、数年の月日が必要です。 でも、その年月は決して遠回りではありません。 土を信じ、人を信じ、時間を信じる。 それこそが、OCAが大切にしている「オーガニック」の本質です。
ダムロンの地に、また一つカカオの苗が植えられました。 それは単なる農作物ではなく、人と人が繋がり、土地と未来を育てる小さな希望の種でもあります。
これから、ダムロンのカカオ農家さんたちと共に、時間をかけて、丁寧に、OCAの想いを形にしていきます。 バリア=ブンタウとダムロン。 2つの地域をつなぐ「協同組合の絆」が、カカオを通して広がっていくことが、何より嬉しいです。
私たちは、地域を越えて、世代を越えて、未来を育てていきます。 この芽が、やがて大きな森のような力になりますように。


