自然豊かな佐賀の山奥でパンと陶芸をコネル小さな工房

佐賀県の脊振山にある古民家で、自家製天然酵母で焼いたパンと陶芸作品を販売しています。 標高が600mのところで猪が通ることはよくありますが、普段は人がほとんど通らない山の中です。 私達自身が自然の豊かさに囲まれて生活したいとの想いで、山の中で生活するようになりました。 脊振山の豊かな自然から溢れる気と、山の中の綺麗な水なら、エネルギーに満ち溢れた最高に美味しいパンを作れると思って、工房を構えております。 私は昔事故で自分もリハビリしていた経験もあり、昼はリハビリの仕事をしています。 パン作りはもちろん、私は山口県萩で陶芸していて、大学生の頃から作陶しているのもコネルの由来です。 マルシェに出ながら宣伝し、今は週末だけオープン。 限られた時間を目指してきてここに来てもらう以上、美味しいものを提供したいと言う思いでパンを焼いています。
パン工房を始めたきっかけ
山暮らしの中で子どもを授かり、食への関心が高まりました。 もともとパンが好きだったのですが、妊娠中に山に引っ越してしまったため自分で作ろうと思ったのがパン作りのきっかけです。 子ども達にも安心して食べさせてあげられるパンを作りたいという思いから、自家製天然酵母や無添加の素材や手作りの素材を用いてパンを焼くようになりました。 妻は調理師学校出身で料理が好きで、パン作りは工房に習いに行くなどして天然酵母から作っていくように。 最初は自宅で作っていたのですが、2021年に営業許可を取って今の工房でスタート。 作ったパンを近所の方に配っていたら、徐々に売ってほしいと言われて販売も始めました。 標高が高いので水も美味しく、素材にも材料にもこだわっており、良いものを見つけたときは切り替えたり試行錯誤しています。

山暮らしはもう20年近くになります。(2024年3月現在) 引っ越す前から遊びに行くのは山など自然の中で、夜は真っ暗になる場所に住みたいと考えていました。 体を作るベースは食だと考えており、農薬のかかっていないお米など手が掛かってもいいものを食べたいと思う気持ちも夫婦一緒です。 今は家族で自然に囲まれたこの豊かな暮らしを楽しんでいます。

私たちのパンを通じて幸せを感じていただけますように
山で妻とともに子育てをしてパンを作りながら、色々と気がつくことがありました。 自然のエネルギーで満ち溢れた山の上なので、そこに住む者としてしたの方にできるだけ綺麗な状態で渡せるようにも心がけております。 自然なライフスタイルも大切です。 お店を開けるには夜中1時など深夜から仕込む必要があります。 なかなか大変なので日数を増やすのも難しいこともあり、今は平日にお店を開ける余力はありませんが、冷凍パンと言う形で少しでも多くの方においくて体に良いパンをお届けできれば嬉しいです。 冷凍パンは好きな時に食べられるのがいいですよね。 自分たちでも便利だと思って食べております。 卵なども知り合いのものを買うなど顔のわかる人から素材を調達して体に優しくて美味しパンを目指してはおりますが、全てをこだわりが過ぎると手の届かないパンになってしまいます。 手にとっていただくことで、私たちのパンを知って欲しい、それを通じて幸せを感じて欲しい、それを共有できる人に届けたいです。 戦いではないのだから、ガチガチにオーガニックになるのは違う、もう少し緩く楽しめる食であって欲しいと願っております。 これからも普段から味も価格も食べやすいパンを作り続けたいと思います。

また、移住者は比較的多いのですが空き家が多い地域なので、お店に来て陶芸を見て楽しんだり山で遊んでもらったり、もっといろいろな方が来て仲間ができ賑わう地域づくりをしていきたいです。
