去年の11月に父が亡くなりました。
父は定年後に野菜を育て始めていて、夫婦ではとても食べきれない量を作り、知り合いや子供たち家族に配っていました。
私たち家族は10年くらい前に実家から700km近く離れた岡山に移住しましたので父の野菜をもらう頻度は減りましたが、岡山に引っ越したことにより私が畑を借りて野菜を作り始めたため共通の話題ができました。
私の父はとても寡黙な人で家に居てもそんなに話しません。
私も用事がある時はついつい母に電話やLINEで聞いてしまうのですが、野菜の事となると父と話をするようになりました。
「もう〇〇は植えたのか?」とか、「これから何の種を蒔くの?」とか、いろいろ話をしました。
私は如何にお金をかけずに野菜を育てるか考えていますが、父は「野菜作りは趣味だから。趣味にはお金が掛かるもの」と害獣対策などに色々お金をかけていました。
父が亡くなり、父が育てた野菜を葬儀や四十九日で帰省した時に貰って帰り食べていた分もなくなってしまいました。
自分が植えるつもりで育てていた玉ねぎの苗があったので岡山に持ち帰り、植えてみました。
ここは住宅街の真ん中の陽があまり当たらない小さな畑で、ここだけの有機肥料を入れています。
11月に持ち帰り植えた苗はだいぶ大きくなりました。
こちらはジャガイモです。
父が育てたジャガイモが芽が出てきてしまったので種芋として植えました。
サイドに父が蒔くつもりで買っていたそら豆も植えましたがジャガイモに負けてしまいそうです。
子供達も「じぃじの野菜がもう無い」と悲しんでいたので、少しでも父が育てた野菜を引き継いでいきたいと思います。
こちらは父が育てていた桃の花だそうです。
母から写真が送られてきました。
母も今までは父が全部していた果樹の世話などを叔父に助けてもらいつつ少しずつしていくそうです。