新米特集

生産者のお便りとお知らせ

2024新麦の収穫がはじまりました

麦栽培のてんやわんや

昨年の11月に播種して、冬の間に麦踏みと除草作業.... 今季の麦は、例年になく苦労しています。 というのも、暖冬の影響では、麦の生育がおかしかった。

通常、冬の間は、ロゼット化といって、太陽の光を浴びるためにタンポポの葉っぱのように 横に広がる傾向があります。 でも、横に広がらずに、上に上に伸びようとするのです.... おかしいなと思いながらも、麦踏みをして、ぽきぽきぱきぱき茎を折っていきます。 イネ科は、習性として、茎が折れることで分枝が促進されて、株が充実します。 今季の冬は、さらに、鹿の被害がありました。 鹿も私たちと同じで、生きていくためには食べる必要があります。

そして、冬ということもあり、多少は被害にあっても、それはそれで 麦にとって、食べられる危機感から、より成長しようとするので ある程度は、食べてもらうことも、人にとって美味しいものを作ってくれることになります。

そこをうまく、バランスを取り、鹿にとっても、麦にとっても(麦からすると違うかもですが)、人にとっても、良いと考えています。 が、今季の冬はちがった! ある朝、畑を見に行くと、なんと、芝生のように綺麗に全ての畑の麦が短くなっている! 前日は、ほどほどだったんですよ! 一晩で、めちゃめちゃ食われていた! 可愛いなととか頑張っていきているなとか思っていた鹿が、一気に、憎き害獣め!と感情が一変してしまいました。 といいつつも、食べたものは元にはもどらい・・・・

ん・・・・・・・・・・・・・ 麦の生命力と、回復力を期待し微量のふすまや油粕による手助けをしてあげる。 春になると、これまたおかしい。 いつもより背が低いのです。やばい。。。。。

地力が麦に行くように、除草、除草、除草.... ところが、いつもであれば麦の背があるので、日が当たりにくくなり、雑草は繁茂しないのですが、今年は背が低いことから、草の成長が早い! 麦が負けそうになるくらいはやい! 穂がなり始めても、背があまりたかくなく、草に負けそうになったら、人が手を貸す というのを繰り返し、なんとか(草が多い中での)収穫に辿り着きました。

今年は、完全に、麦と人間の協働作業の結果から、実りを得ることができました。 そんな、2024新麦をまもなくお届けします。 予約販売開始。よろしくお願いいたします。

dohsakafarm-plough-兵庫県(農業)

堂阪農園は猪名川の源流、兵庫県猪名川町で小さな農園をほぼ家族で運営しています。自然に寄り添いながら、人に優しい地球に優しい農業を目指して日々奮闘しています。“plough”は、大地を耕すこと。土の様子を見ながら耕すことで、ちょっと先の未来が創造できる。
つながりができた皆様のちょっと先の未来が、大地からの贈り物でより豊かになるような食を提供したいという想いを込めています。
お送りする品は、うちの4人娘の審査が通ったものしか出しておりません。

敬老の日