麦栽培のてんやわんや
昨年の11月に播種して、冬の間に麦踏みと除草作業.... 今季の麦は、例年になく苦労しています。 というのも、暖冬の影響では、麦の生育がおかしかった。
通常、冬の間は、ロゼット化といって、太陽の光を浴びるためにタンポポの葉っぱのように 横に広がる傾向があります。 でも、横に広がらずに、上に上に伸びようとするのです.... おかしいなと思いながらも、麦踏みをして、ぽきぽきぱきぱき茎を折っていきます。 イネ科は、習性として、茎が折れることで分枝が促進されて、株が充実します。 今季の冬は、さらに、鹿の被害がありました。 鹿も私たちと同じで、生きていくためには食べる必要があります。
そして、冬ということもあり、多少は被害にあっても、それはそれで 麦にとって、食べられる危機感から、より成長しようとするので ある程度は、食べてもらうことも、人にとって美味しいものを作ってくれることになります。
そこをうまく、バランスを取り、鹿にとっても、麦にとっても(麦からすると違うかもですが)、人にとっても、良いと考えています。 が、今季の冬はちがった! ある朝、畑を見に行くと、なんと、芝生のように綺麗に全ての畑の麦が短くなっている! 前日は、ほどほどだったんですよ! 一晩で、めちゃめちゃ食われていた! 可愛いなととか頑張っていきているなとか思っていた鹿が、一気に、憎き害獣め!と感情が一変してしまいました。 といいつつも、食べたものは元にはもどらい・・・・
ん・・・・・・・・・・・・・ 麦の生命力と、回復力を期待し微量のふすまや油粕による手助けをしてあげる。 春になると、これまたおかしい。 いつもより背が低いのです。やばい。。。。。
地力が麦に行くように、除草、除草、除草.... ところが、いつもであれば麦の背があるので、日が当たりにくくなり、雑草は繁茂しないのですが、今年は背が低いことから、草の成長が早い! 麦が負けそうになるくらいはやい! 穂がなり始めても、背があまりたかくなく、草に負けそうになったら、人が手を貸す というのを繰り返し、なんとか(草が多い中での)収穫に辿り着きました。
今年は、完全に、麦と人間の協働作業の結果から、実りを得ることができました。 そんな、2024新麦をまもなくお届けします。 予約販売開始。よろしくお願いいたします。