わらび奄さんは、京都は南禅寺近くのお店です。 今はテイクアウトのみの営業で、特製のとろ〜りわらび餅を販売しています。 JR京都駅の伊勢丹など一部のお店でも購入することができます。 昨年の11月末、スタッフがお店に伺い、わらび奄さんのこだわりや思いを直接伺うことができました。 このレポートを見ればきっともっとおいしくわらび餅が食べられるはず! ぜひご覧ください。
テイクアウトのわらび餅「わらび奄」イートインも計画中!
わらび奄さんは、店主の都さんがお一人で切り盛りしているお店です。 お子さんが生まれたことで途中間も空いているのですが、わらび餅の販売を始めて11年になります。 今はご自宅を改装し工房だけでテイクアウトのみ。 いずれはまたイートインができるように計画中です。
もともとJR東福寺駅近くで喫茶も併設したお店を営業していましたが、娘さんが生まれたことでしばらくは営業をお休みしています。 1年生になったときに今の南禅寺近くに引っ越し、それから2年くらいして営業を再開。 たべくらに出店したのは2021年の夏頃です。 新型コロナウイルスの影響で百貨店の売り上げなどが見込めず、たべくらの通販に助けられたとの言葉に私もとても嬉しかったです! たべくらはまだ小規模なモールではありますが、お客様にもショップさんにも心も体も元気になっていただけるようにスタッフ一同頑張ります!
食で人を幸せにしたい、わらび餅を作り始めたきっかけ
おいしいものを食べるのが大好きで、食べることに幸せを感じる都さん。 若い時にはフランス料理の料理人を目指していて長年レストランで勤めていた経歴もお持ちです。 旦那さんの作るわらび餅で幸せを感じたことがきっかけでわらび奄が始まりました!
都さんの旦那さんは日本料理の料理人です。 そんな旦那さんが作るわらび餅がとってもおいしくて、都さんは本当に幸せな気持ちになりました。 そんなおいしくて幸せな気持ちを人にも味わって欲しいと思い、わらび餅の販売を考えたのだそう。 食で人を幸せにしたい、それがわらび奄さんの思いです。 旦那さんのレシピを参考に、今のわらび奄特製のとろ〜りわらび餅が誕生したのでした。
都さんと旦那さんのお話を聞いているととても素敵なご家族というのが伝わりました。 その愛情や優しさ、幸せなおいしさがとろりとしたわらび餅にも込められているのですね。
無添加にこだわる理由は、おいしいから
都さんのお母さんは、無添加の食品などに関心がある方で、小さい時からそういった食を食べてきました。 完全に無添加しか食べないと言うわけではありませんが、今でも食品表示が気になってパッケージの裏側をは気にするようにしているそう。 私もたべくらと出会って食品表示に興味が出たので似たような感じだなあと共感です。 旦那さんが日本料理の料理人ということもあり、普段の食事でも添加物などを利用することはなく、食の好みもあっていたのですね。 旦那さんとは日頃から添加物がない方がおいしいねと言い合っていたのだとか。
自分で足を運んで集めたこだわりの素材で作るとろ〜りわらび餅
わらび奄さんのわらび餅は、都さんがご自身の足を運んで納得したこだわりの素材で作られています。 まず、あのとろりとした食感は、国産の本わらび粉と秘密の配合でできています。 わらび粉が100%だと粘度が強くあの食感は生まれません。 また、本わらび粉はとても貴重で高級なため、それだけで作ると今のような価格ではとても作ることができないそう。 手に取りやすくておいしいものを作るために奔走し、出来上がったのが今のとろとろ食感のわらび餅なのです。
そして、わらび餅作りには欠かせないのが水です。 京都の湧水を使用しています。 最初は水道水やミネラルウォーターなどでも試したそうですがしっくりしたものができず、なんと京都の湧水もいくつも回って汲んできて試したそう! 湧水による微妙な味や食感の違いを何回も試すとは、すごいこだわりですよね。
味の決め手となる黒糖やきな粉、小豆なども都さんが京都中を回って見つけた素材です。 四国香川産の和三盆を、沖縄の西表産の黒糖、兵庫の丹波産の黒豆きな粉などを使用しています。
抹茶わらび餅のあんこは丹波産の小豆を使った自家製です。 小豆も滋賀の道の駅まで探しに行くなどを奔走し、ようやく見つけたのが今日の台所である錦市場だったそう。 京都の素材が詰まった和スイーツなので、京都土産としてもおすすめです。
足りないくらいでちょうど良い、食べきれる量だけを作る
以前、テレビで紹介された時などは1日に500個も作っていたとか! 店主の都さんお一人で作っているので、とにかくわらび餅を練ってねって練りまくったそうです。 いくらとろとろのわらび餅とはいえ、腱鞘炎になってしまいそうな量ですよね。 今は1日に100〜200個程度で落ち着いているそう。 百貨店には2日に1度出品していますが、人気商品なのですぐに売り切れる日も多いようです。 確実に食べたい場合は、お店に予約かぜひたべくらでご注文ください! 賞味期限が短く注文してから作るので、食べたい日の1週間くらい前には注文しておくのがおすすめです。
和風なパッケージにもこだわりあり
こだわりの素材で丁寧に作るわらび餅は、パッケージにもこだわっています。 「わらび奄」のロゴマークは書道家でもあるデザイナーさんにお願いし、カップも合わせて考えてもらったそう。 和風なパッケージで包まれたわらび餅、京都にこだわった素材も相まって京土産としてもぴったりですね。 ゴミを出さない環境への配慮から、紙袋や紙のパッケージなどできるだけエコな素材を使用。 テイクアウトの際、プラスチックスプーンは要望を聞いて必要な場合はつけてくれます。 今回、お土産にわらび餅をいただいたのですが、出かけ先で食べる予定だったためプラスチックスプーンをいただいてしまいました。 プラスチックスプーンよりも家のスプーンで食べた方がおいしく食べられるので、ぜひおうちでゆっくりお召し上がりください。
新商品のきな粉のチーズケーキと豆菓子
今回の訪問では、新商品の考案中ということで、試食もさせていただきました! わらび餅を作る材料で何か日持ちするお菓子を作れないかと考えたのがチーズケーキと豆菓子です。 将来イートインスペースとなる予定の和室の縁側でいただきました。
縁側から望む素敵な和風な庭は、旦那さんが手入れしているそう。 旦那さんは植栽などが好きで、お店入り口の玄関の植栽もきれいに手入れがしてありました。 お店は都さんが一人で切り盛りしていますが、夫婦で力を合わせて素敵なお店になっているのですね。
濃厚なきな粉のチーズケーキ
丹波産黒豆のきな粉をたっぷり使った和風なチーズケーキです。 無添加のクリームチーズが手に入ったので作ってみたとのこと。 チーズときな粉の相性は抜群です! きな粉だからか食後はさっぱり感もあり、お茶と一緒にほっと一息、安らぎのティータイムにぴったりですね。
ポリポリと手が止まらない豆菓子
沖縄西表産黒糖を使った豆菓子です。 都さんは節分の大豆が大好きで、そこから発想を得たお菓子とのこと。 気軽に食べられるお菓子をと言うことで、ポリポリとつい食べ続けてしまうお菓子です。 シンプルな豆菓子なので、素材のおいしさがより楽しめると思います。
お土産にわらび餅のプレーンと抹茶をいただきました!
帰りにお土産としてわらび餅をいただきました。 せっかくなので、テイクアウトの時のように店先の小窓から受け渡し。 和風の紙袋にはロゴマークのシールが貼ってあります。
そのままでもおいしい!「プレーン」
とろとろのわらび餅だと写真で見てはいましたが、本当にとろ~りとした食感でおいしいです! 別添えで、四国香川産の和三盆と丹波産黒豆きな粉のソースが付いています。 よく冷やしてまずはそのままで食べてみてくださいとのことなので、ソースはかけずに一口。 わらび餅本体にもほんのり甘みがあり、そのままでもおいしく食感をよりよく楽しめます。 そのまま食べる方が好きという方も多そうだなと思いました。 きな粉ソースをかけるとより和風なスイーツになりますが、商品説明にある通り甘すぎずすっきり食べられます。 ソースも余すことなく全ていただきました!
ほろ苦いわらび餅に自家製あんこがマッチ!「抹茶」
抹茶はわらび餅本体も抹茶味で、別添えでソースと自家製あんこつき。 抹茶は京都産石臼引きを使用しています。 抹茶が好きにはたまらない和の甘味ですね! 丹波の小豆で都さんが手作りするあんこもおいしく、あんこスイーツにも期待してしまいます。笑
イートインも計画中!これからの展開もお楽しみに
今回私が伺ったときは、まだイートインができるお店ではありませんでした。 ただ、少しずつ改装を進めているようで、1年内くらいにもお店でもわらび餅が食べられるようになりそうです。 和室はまだ改装前ということでしたが、いまのままでも十分お店になりそうな雰囲気!
改装したばかりのトイレがとてもきれいだったので写真を撮りました。笑 オープンへの準備が着々と整ってきていますね。
京都の南禅寺を訪れる際は、ぜひわらび奄さんにもお立ち寄りください。 近くにカレーうどんで有名な日の出うどんさんもありますよ。 行ってみたかったのですが、大行列で時間がなかったため今回は断念。 今度はイートインのお店となっているときにまた訪れたいと思います。 新商品やお店作りなどがとても楽しみなわらび庵さんでした!