栃木県那珂川町で農薬や肥料、除草剤を使わない農業をしています

夫婦二人で農薬や肥料を使用しない土づくりを大切にする農法で作物を育て、栽培した農産物で加工品の販売もしています。 私たちの仕事は土の中の微生物たちの家族を増やし、棲み良い環境を整えることです。 土づくりには緑肥、作物の残渣、刈った草、廃菌床(安全性が担保されたリーファース認証取得のもの)等を使います。 これらを堆肥化せずにそのまま鋤き込み、微生物たちのえさにします。 なぜ、微生物を増やすのか?それは発酵した土壌を作るためです。 発酵した土から生まれる作物は微生物たちとの共生関係で生育し、虫の付きにくい作物になります。 虫が付きにくい=免疫力が高い 免疫力の高い人は病氣になりにくいですね。 自然界も同じ法則です。
微生物を生かした土づくりで健康に!
私は東京生まれですが、2010年に夫の郷里である栃木県に引越しました。 移住したら農薬や肥料を一切使わない農法で家庭菜園をやってみたい!と思ったのは、30歳で首筋に発症したアトピーがキッカケでした。 アトピーを治したくて東京に住んでいた頃は安全な食材を求めて様々なお店に通いましたが、ある時「腐らずに枯れる野菜」があることを知ったからなのです。 微生物からの養分で育った作物は、腐りにくいです。 森や林の中で腐りながら朽ちて行く”木”が無いように。
食べたものが身体の中で発酵分解するのか、腐敗分解するのか。 とても大きな違いだと思います。 私たち自身、食べ続けて行くうちにアトピーも軽くなり(お陰さまで今は完治しました。)毎年のように起きていた夫の腎臓結石の発作も8年ほど前から無くなりました。 土づくりをしている過程で試行錯誤しながら、いつの間にか耕作面積が増えていき、農産物を販売するまでに形を変えていったのも、元氣になる作物を他の人にも食べてもらいたいという思いが強くなっていったからです。
2011年の震災で栃木県は放射能被害が多く出ました。 ホットスポットもありましたが、震災の年に計測した作物さえ放射能は不検出でした。 なぜなのかはっきりと原因は分かりません。 でも、微生物と発酵というものが大きく起因しているのではないかと私たちは感じています。

身体が喜ぶ食べ物を
私たちが実際に経験したように、口に入れるものは大切です。 特に子どもさんやアレルギーのある方、癌や糖尿病などで苦しんでいる方などには切実な問題ですよね。 最近では腸が思考も左右すると言われています。 腸を整えてカラダもココロも元氣になって頂きたいと思います。 そして、いずれは「健康的な食」というだけでなく、重い身障を持つ方の流動食という関わりも模索して行きたいと考えています。

微生物を活かして未来をつくる
半年放置しただけで荒れて行く農地、草刈りに追われ、獣害対策に奔走し。 種蒔き後の間引き作業や水管理、収穫後の手作業での選別や調整。 農繁期は休む暇がなく農作業に追われます。 それでも、楽しいです! 収穫の喜び、恵みを頂ける幸せ。 大変だけどやっていて良かったと、いつも思います。 これからも、微生物豊かな発酵した土壌をもっともっと広げて明るい未来を足元から広げて行きたいと思います。 まだまだ商品数は少ないですが、食べて下さる方の元氣と笑顔にどうか繋がります様に!
