Natural&Organic 発酵おやつとぱんの森 野茶房plusについて

岡山の山の中で畑をやりながらお菓子やパンを作っています

Natural&Organic 発酵おやつとぱんの森 野茶房plus」は岡山の山にある自宅を改装した小さな工房です。 2021年夏に移住し、おやつやパンのための素材を耕作放棄地で自然農で作る事にチャレンジしながらその作物の種をつなぐ活動もしています。 体に良いオイルや発酵食品をもっと手軽に食べられるように、オリジナルのおやつやパンを作っています。

私がオーガニックのおやつやパンを作り始めた理由

私は製菓の学校を卒業してから神戸でパン職人をしていました。 普通に作るパンは、添加物がたくさん入っています。 仕事としてパンを作り続けているうちに、添加物の多さに疑問を持ちました。 これを子供たちに食べさせたいと思えず、自分が心から本当に良いと思うものじゃないどだめだと思ったのがオーガニックに関心を持った小さなきっかけです。 20歳を過ぎてからは私自身が難病を患い、より真剣に食べるものを考えるようになりました。 それによってパンやお菓子にとどまらず、体を整える自然食や現代の食の問題についても勉強を始め、もっと大きな視野で『食べもの』と向き合う日々がスタートしました。

一時、夫の地元である愛媛に移り、パン屋さんの店舗を構えました。

そのお店では、地元の野菜やフルーツをたくさん使い、国産小麦だけでパンを作っていたのですが、お客様に大変喜んでいただけている現実とは裏腹に、それだけではどうも体調は整わなかったことから、素材の農薬や化学肥料なども大きな問題だと気づくきっかけとなりました。

それからしばらくして神戸に戻り、今度は普通のマンション暮らしを始めます。 研究することが好きなので、お店はやっていなくともずっと食べ物についての研究は進めていました。 そうしているうちにも、世の中の食べもの…失ってはいけない大切なものがどんどん失われていく現実に危機感を募らせていました。 そしてやはり食べ物を生み出すことがしたいとの思いが溢れ、岡山の山の中に移住し、今のお店を始めました。 水の大切さにも気付いていたので、人家のある1番上の清らかな水の流れ込む日本家屋にご縁をいただき、移住を決めました。

岡山の山の中には通えるような病院がないので、移住するにあたり2年ほどかけて自分の体をしっかり整えました。 難病でも薬に頼らない生活を送ることができるようになり、その経験もあってやはり食べ物の大切さを実感しています。

未来の子供達のために、今私たちができること

昔ながらの無添加の製法の味噌や醤油はすごく体に良い食品です。 そんな体に良い食べ物をもっと手軽に食べることはできないか。 そんな思いから私の作るおやつやパンには発酵食品を積極的に取り入れています。 普段からよく口にするおやつやパンなら食べやすく体に取り入れやすいですよね。 今は、食が工業化して食べ物ではないようなものが溢れている時代です。 知らず知らずそれによって体調を崩し、辛い思いをする方もたくさん見てきました。 私自身も、病の克服や体を整えるために必要な本当の食べ物を探すのに、時間もお金もかけて苦労してきました。 でも、今の子供たちが大きくなった時にはお金を積んでも手に入らないことになるかもしれません。 私たち夫婦に子供はいませんが、今自分たちが何かしなければと言う使命感のようなものを感じています。 子供達の未来のために、良い食を残すために、今小さなことから活動しています。 お店をやることも畑をやることもその活動の一部です。 今まで出会った良い食材を作る生産者さんの熱意の詰まった素材をパンにすることで食べやすくして、より多くの人が自然と良いものが食べられますように… そんな思いも一緒に皆様の元におやつやパンをお届けします。