ジャンボタニシ
「椿油粕」を水田で使用している現実。
今や多くの水田で見るようになった「ジャンボタニシ」ですが、苗を食べられる被害が出ています。
南アメリカ原産のジャンボタニシは、食用として約40年前に日本各地約500ヶ所で養殖されましたが、
寄生虫がいることがあり、ヒトがこれに寄生されると非常に重篤な症状に陥ることがあります。
そこで、養殖を止められましたが、人間が放したり、自分から逃げだしたりしたジャンボタニシが川で繁殖し、稲の苗を食べる被害が出ました。
このジャンボタニシ駆除のために使われたのが硫酸銅、そして椿油粕が効果あるという事で今も多くの農家が使用されています。
椿油粕は、魚毒性があり魚や貝類・ザリガニなども死にます。
なので、椿油粕の水田での使用を国は禁止しています。
「椿油粕」を害虫駆除や防除を目的として使用することは、農薬取締法違反による処罰の対象となります。
JAなどは、椿油粕の水田での使用禁止を呼び掛けていますが、必要とする農家が絶えない為に、ホームセンターで購入し使用しているのが現状です。
わたしの自然農法では、ジャンボタニシが生息している地域といない田んぼもあります。
ジャンボタニシが居るところでは、田植え後に水を落とし、草が生える5日間くらいは水を溜めないでいますと、ジャンボタニシは土に潜ります。
草が生えてから水を溜めると、生えたばかりの草を綺麗に食べてくれるのです。
このジャンボタニシも意味があると考えます。
除草剤を使用しない自然農法では重宝されていますが、かたや一般農家は、除草剤を使用し、
それによって草が生えない為にジャンボタニシが稲の苗を食べる厄介者となります。
今や日本の農薬使用量は、世界のベスト3に入る位になっております。
人間の身体は食べた物で造られ、骨・肉・血液となり、残留農薬は
体内の「毒素」として身体全体、特に身体を使う個所に溜まると言われています。
その毒素は、体内の「浄化作用」の為にガンや内臓腫瘍となる事があり、それが熱で溶かされ下痢や嘔吐、その他の種々の形で排せつされるとも聞いております。
わたしが考えるには、出来るだけ食べ物から体内に毒を入れない事を第一に思っております。
なので、農薬は使用しません。
わたしの経験上、色々な化学・有機肥料などを使用しますと、虫が湧いたり付き易くなります。
そこでどうしても農薬が必要となりますので、わたしは肥料類を一切使用しなくなりました。
これが自然界の原理原則だと考えています。
いまの世の中だから「安全で美味しい食べ物を広げたい」この思いが強まるばかりです。
自然農法を世界に広めるプロジェクト。代表:北村広紀