アルプスの豊かな恵みでつくる有機野菜
長野県南部のアルプス山脈の狭間、伊那谷といわれる自然に恵まれた場所にもりもり農園はあります。
夜間の冷え込みが厳しく、日照時間は日本有数の長さ。 この寒暖差によって、野菜が甘く美味しく育ちます。野菜に欠かせない水は山から流れてくるアルプスの雪解け水を使っています。
また農薬や化学肥料を使わないのはもちろん、動物性の肥料は使わず植物性の肥料を使った循環型農業をすることを心がけています。
自然の恵みを最大限に利用し、日々試行錯誤しながらよりおいしい野菜作りに励んでいます。

有機栽培をする人の芯の強さに惹かれ。
もともと農業に興味があり、2019年に脱サラして農業を始めましました。
農業を学ぶ中で、有機栽培をしている方は逆境にも打たれ強く、芯のある人が多い印象を持ち、ごくごく自然に自分もそんな有機の道を歩みたいと思いました。
農家として開業をしてみるとやはり、一筋縄ではいかないことばかり。
まずは農地を捜すことからスタート。 実際に山を歩き回って、よさそうな空き地を見つけては地主さんに直接交渉。 害虫・獣害などで野菜がやられてしまった時もありました。 農機なども高価なので中古品を購入し、故障したら自分で直します。 また、植物性肥料にこだわりを持っていますが、どうしても野菜は大きくなりづらいし、収量も少なくなってしまいます。
それでも、目指すのは循環型の農業。 肥料も動物性の物を使えば即効性がありますが、それは自然界では起こり得ないことだと思います。 人間が自然を少し手助けすることで美味しい野菜が採れ、それを頂くことで自分が元気になり、また畑を手入れする。 そんな循環ある農業を心掛けています。
こうして育てた野菜は、やはり味も違うと実感します。 この価値を分かって下さる方に、是非召し上がって頂きたいと願ってやみません。

「百姓」を目指して
百の仕事ができるから、「百姓」なんだそうです。 畑のことならなんでもできる、そんな百姓を目指しています。
この近辺は農業を廃業される方も多く、使わなくなった農業ハウスがあると譲ってもらい、解体して移設したりもしています。これまでに3棟建てました。
畑仕事に使う農機も故障すれば自分で直します。 直し方を調べ人に聞き、道具を揃え、できるだけ畑に関わることは自分の手で。 初めてのことも多く、ここでも試行錯誤ですが、できた時の達成感はひとしお!
全て自分の手で行うのは確かに大変ですが、それを「苦労」と思ったことはありません。 一つずつできることが増えるのが嬉しい! 今日も「百姓」に近づく為、楽しみながら頑張っています。

移設中の農業ハウス。組み立て方を教わりながら一人で建てました!
この手で作った野菜をより多くの方に
自分の理想の野菜を常に追い目指しています。
「より多くの方に、この手で作ったおいしい野菜を味わってほしい。」 そのために野菜の種類も増やしたいと思い、試行錯誤しています。 寒暖差の激しいこの地の特徴を活かし、マクワウリやスイカ等の甘みが入りやすいものを順次増やし、さらなるおいしさも日々探求し続けたいと思っています。
