生でかじった途端、顔面の血の気が引くほど渋い柿が
冬の寒い空気に晒されて、びっくりするほど美味しい食べ物に変わる。
自然も天才ならこの発見をしてくれた昔の人も天才。
そんな干し柿を作るようになりました。
おばあちゃんが、大きいザルに山盛りの渋柿を
ひたすら剥いていたのが、気がつくと軒に綺麗に縄で結んで掛けられます。
綺麗なオレンジ色の実が軒いっぱいに吊るされていると、、、。
やっぱりちょっと気になります。
渋が抜けるのがどれくらいかはわからないので、子供の私は
手の届く一番下の方の柿を少しかじってしまいます。
「!…。」
大抵のつまみ食いは、バチが当たります笑。
私の干し柿には、
ヒヨが来て、「完璧な干し柿」を堪能しています。
食べ頃がわからない私に渋く無くなったと知らせてくれているんだね。
そう思って、
ヒヨの干し柿のつまみ食いはおおめに見ています。
つまみ食いのヒヨに「ワンワン!ワンワン!」と吠えていたので、
犬と私も美味しくできた干し柿を食べました。
美味しい味を覚えて
「干し柿もっとちょうだい」と言い出したので、
ヒヨのつまみ食いは危機を迎えることになりました。