THE TOKYO KEEMAについて

東京で体に優しく丁寧な食事を作る「THE TOKYO KEEMA」

THE TOKYO KEEMAは、東京の一角で体に優しいカレーを作っている飲食店です。 「多忙な暮らしに丁寧に作られた食事を届ける」がコンセプト。 もともとは、夫婦二人で昼はカレー、夜はお酒が飲めるお店でした。 今年で11年目を迎えます。(2023年10月現在) 現在は店舗・キッチンカーでのランチ提供のほか、ロケや会議などのお弁当製造、ネットでの冷凍ルゥ販売などを展開しています。

食への思いとカレーを作り始めたきっかけ

今の会社を立ち上げるまでは、会社員とフリーランスを経験し、いずれもフードに関わる仕事に携わっていました。 会社員時代はグラフィックや広告の会社で働き、商品企画などを担当していました。 ハムに関わっていた時、大手ハムメーカーの作る製品の添加物の多さに衝撃を受けます。 無添加のハムがいいのではないかと意見を述べたこともありましたが、「流通を理解していない」「添加物がないとすぐに腐る」ということで却下。 確かに多くの人に高品質でおいしいものを届けるというのは大変な苦労があるのかもしれませんが、日本では添加物の基準が世界的に緩いと感じます。

また、イタリアのスローフード協会の仕事も経験したこともありました。 そこは無添加であったり、食へのこだわりはある世界でしたが、逆に極端すぎるように感じました。声高に叫ぶのではなくもっと自然に、きちんとした食事を食べる生活が広まればいいなと。

そんな経験を経たのち、それまで作ってきた諸国の料理をアテに、好きだったナチュラルワインが飲めるお店を始めましたが、数年ほどして子供が産まれ、子供のご飯づくりをして食べさせるようになると、〝丁寧に手作りされた料理〟が体を育てる大切なものであると改めて痛感するようになりました。

と同時に子育てをしながら働き、毎日丁寧な食事を作ることの難しさも実感し、自分たちのランチの看板商品であった〝THE TOKYO KEEMA〟を冷凍パックにして、手作りした食事の代わりに、多忙な現代の人々に便利に使ってもらいたい、と考えたのが始まりました。

以来ランチでもお弁当でもネットを通じた販売でも、工場ではなく小規模で手作りした、「自分の子供にも食べさせたい商品」を作り続けています。

忙しくてもきちんと食事ができる生活を提供できるように

これまでも食品関連の仕事に携わってはきましたが、企画やスタイリングに従事しており修行はしていないので苦労することは多かったです。 サルシッチャなどを作ってもなかなか納得するものが完成せず、近所の若い料理人にお酒を飲ませながらアドバイスもらったり。(笑) カレーの仕込みでは一度に80人分を作りますが、作業効率と味のバランスを整えるにはなかなか時間がかかり、今でも毎回味をチェックし思考錯誤しています。

これからの課題は、子供向けのカレーも作りたいと思っていますが、もともとスパイスを多用した料理が得意なのもあり、なかなか実現できていません。 子供向け商品があれば、ご家族みんなで楽しんでいただけるので目標としています。いずれは実現させたいです!

また、常温保存が効いてより便利になるレトルト食品にも挑戦してみたい気持ちがあります。 レトルト食品は、専用の圧力釜で外部から圧力をかけて高温処理する必要がありますが、大規模な設備が必要です。 現在の店舗では設置できないので、OEMで試したこともありますが、味や香りが変わってしまい、なかなか納得のいくものが作れませんでした。 試行錯誤していつか完成させ、より多くの方々に利用していただければと思っています。

「多忙な暮らしに丁寧に作られた食事を届ける」のコンセプトを忘れず、丁寧な仕事ができる範囲で、今後も活動を広げていきたいと思っています。