外果皮と中果皮、それぞれに役割を見つける。OCAの細やかな視点
シンチャオ♪
カカオポッド。 それは、カカオの果実のこと。一般的には「殻」としてひとまとめに語られることが多いですが、OCAでは少し違う見方をしています。
世の中のチョコレート業界では、カカオポッドを「殻」と「果肉&種」の二つに分けて捉えるのが普通です。 けれどOCAでは、さらにその“殻”の内側に注目し、硬い外果皮と、柔らかい中果皮という二層に分けて、それぞれの特性に合った活用法を探っています。
この考え方は、スイカの皮に似ているかもしれません。 外側の硬い緑の皮は捨てても、内側の白い部分は漬物になって、もう一度食卓に戻ってくる。 自然の恵みを細やかに分け、無駄にせず、それぞれの命を生かすという考え方です。
OCAでは、外果皮と中果皮を別々の素材として研究し、将来的にはそれぞれを異なる商品や素材に活かす道を探っています。 まだ分析段階の途上ではありますが、この“分けて考える”という姿勢そのものが、資源をできるだけ循環させ、自然と共に生きるための第一歩だと私たちは考えています。
「もったいない」を研究に変える。
今、世界では「持続可能性」や「ゼロ・ウェイスト」といった言葉が広がり、SDGsの実践が求められています。
けれどOCAにとってそれは“スローガン”ではなく、“現場の積み重ね”です。
収穫後に残るカカオポッドをただ捨てるのではなく、どんな小さな素材にも可能性を見つけようとする姿勢。 この小さな意識の積み重ねが、やがて農業のあり方を変え、地域の環境を守り、未来の食を支えることにつながると信じています。
カカオポッドは、見た目こそ地味かもしれません。 けれど、その中には豊かな自然の知恵とエネルギーが詰まっています。
OCAは、その一つひとつの層に耳を傾け、まだ誰も見たことのない“カカオの新しい価値”を見つけ出したいと思っています。
この取り組みは、遠い未来の話ではありません。 いま目の前にある素材に、未来へのヒントが隠れている。 それを信じて、OCAは今日もカカオポッドと向き合い続けています。
