徹底した自然栽培の南国にしがわ農園
南国にしがわ農園は、空気も水も清らかで、のどかな自然が広がる高知県南国市にあります。 オーガニック中のオーガニックとも言われる徹底した自然農法で、わずか20アールの畑に活き活きと育つグァバ。 無農薬、無化学肥料で栽培する有機農法に加えて除草剤も使いません。
自然生態系保全に重点を置いているので園内をビオトープ化しており、生物の食物連鎖を利用し害虫駆除に取り組んでいます。 虫たちが生活しやすいように過度の除草はしません。 自然の生態系がよみがえり、葉を食べる虫も、それを食べる虫も集まってきます。 害虫天敵としてナナホシテントウムシ、ナミテントウムシ、カゲロウ、カエル、カマキリ、クモ等を保護しています。 こういった虫たちも農薬を使わない有機自然栽培には大切なパートナーです。 すべてのグァバを農園主の目で毎日観察。 自然のパートナーたちの力を借りながら、葉を食べる虫を一匹一匹手で取り除くというとてつもなく地道な作業を繰り返します。
私たちがオーガニックにこだわる理由は、乾燥、酷暑、外敵など厳しい環境から身を守り、自然を強く生き抜くための計り知れない生命力を持っていることを知っているから。 自然栽培で育てられたオーガニック植物は、色や香りが濃厚なだけではなく含まれる成分も秀でています。
自家農園で原料から育てるということは、私たちの原料へのこだわりを表しているだけでなく、植物の力を最大限に引き出したかつてない新しい挑戦なのです。
「本当に良いものとはこういうものだったのか、と感じていただきたい」
ただそれだけのために。 手間や時間はかかりますが、自然と共生する昔ながらの農法で、今日も力強く育て上げています。
農園を始めたきっかけ
グァバの栽培は、実は化粧品の開発から始まります。 長男が生後間もなくアトピー皮膚炎と診断され、それまでの衣食住すべての生活を見直すこととなり、人にも自然にも優しい暮らしの大切さに気づきました。 代表の妻である西川きよは、自分自身も幼い頃より極度の敏感肌で悩んでいたこともあり、見た目や即効性、使用感を最重視し、品質より利益を優先にしているという化粧品業界の現状にもショックと悔しさを感じたものです。 そこで、「みんなに喜ばれる本物の化粧品をつくろう!」と覚悟を決め、化学物質をつかわないスキンケア商品を開発目的に (有)アフロディアを設立(1999年)。 無添加スキンケアコスメが完成し、内側からのケア(体内美容)を考えていたところ、高知県産グアバ茶でダイエットに成功!高血圧症を克服したある病院の看護師長さんに教えてもらったのが、「グアバ茶」との出会いでした(2009年)。 早速「グアバ茶」の開発をスタートさせ、2011年に20アールの耕作放棄地をグアバ果樹園に転作し、南国にしがわ農園を開園しました。
農福連携「人間らしい働きがいのある仕事」を目指して

障がい者と言われている方が「社会で働く」ことで生きがいを持ち自立できる環境をつくることを目的とし、農作業や加工作業を行っています。 代表の西川は32年間養護学校、特別支援学級に勤めており、障がい者の方とともに働ける職場を作りたいと考えていました。 この事を実現できるのにもっとも身近にあったのが農業です。 代表の生まれ育ったのが山里の自然豊かな環境で、実家が兼業農家ということもあり農業を違和感なく取り入れることができました。
2011年6月に農園20aを取得し「南国にしがわ農園」とし、グァバを定植し開園。 2013年には有機JAS認定を受け、完全無農薬で自然栽培しました。 また、2017年4月より南国にしがわ農園を「一般社団法人エンジェルガーデン南国」と法人化(就労継続支援B型)し、現在農福連携で障がい者のある方と共にこの農園を活用しています。
一般社団法人エンジェルガーデン南国ではゼネラルマネージャーとして、今後も継続的に高知大学等とグアバ果樹の機能性を検証し、産官学連携の高品質なものづくりを実践して参ります。 日照時間が全国でもトップレベルの高知県で、半世紀前から遺伝子組み換えなどせずに育てられてきた「高知県産グアバ」。 有機自然栽培することによって、有機農業振興と障がい者といわれている方々の雇用促進と工賃アップ、自立へ直接的に貢献してまいります。 地元経済の活性化、6次化を進め、高知県産グアバが高知における一つの地域ブランドとして認知されるレベルに持って行くのが目標です。 このグァバを中心にこれからも農福連携、「人間らしい働きがいのある仕事」を目指して歩んでいきたいと思います。
私たちの目指すもの
私たちは働くことの幸せを感じ、自立できる環境を目指しています。 自然に感謝し、地球に優しい農法で人と自然の調和を学びます。 高品質なものづくりを通して、人々の健康と美容に貢献してまいります。 今は長男、次男ともに農園に携わり、家族や障害者の方々と一丸となって農園の仕事に精を出しております。
