新米特集

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高知県四万十市 中村の塩たたき

2024/05/30

こんにちは、中村魚市です。 皮目をワラでサッと焼いた料理をタタキと呼ぶと思っている人が多いですが、これはあくまでも「カツオのワラ焼き」という料理です。
では「カツオのタタキ」とは何かというと、文字通り「包丁や手でたたいて」調理すること。昔、まだ塩やタレといった調味料が高価だった頃、漁師の家のおばあちゃん達は自分の手にタレや塩をすりこみ、たたいて味をなじませていました。
少ない調味料で味をしみこませる知恵だったのでしょう。

カツオのタタキはいつどのようにして誕生したのでしょうか。
これに関しては諸説あり、
ひとつには漁師のまかない料理から誕生したという説があります。
もともと漁師が釣ったばかりを塩で食べていたことが発祥だといいます。
カツオは鮮度が命で足が早い魚ですが「塩タタキ」は鮮度が良くないとおいしくはなりません。タタキが塩で食べられるのは鮮度がいいカツオが手に入る土地だからこそです。

高知ではカツオのタタキ専用の塩というのも販売されています。
あるものはガーリックの粉末が入っていたり、またあるものは結晶の大きさが異なるものをブレンドしていたり。これも塩タタキが主流の高知ならではのこだわりだと思います。

ぜひ、四万十の「カツオのタタキ」を味わってみてください。

中村魚市高知県(魚市場・水産加工品製造販売)

最後の清流四万十川が育む土佐湾沖で取れた日戻りカツオ等、力のある天然の魚をご家庭で手軽に味わっていただきたい。
その思いから、切り付け済みの刺身、刺身の醤油漬けをご用意しました。
江戸前の鮨職人の仕込みをもとに細部にも注意を払い小さい加工場の特性を活かした商品を作っています。
味付けも素材の味が活きるよう心がけています。

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