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昆布食の歴史を知る

2021/06/24

昆布の軌跡をたどる

日本で採れる昆布の約90%が北海道産。 その昆布が、どのようにして日本全国へと広まったのかご存知ですか? 今回は「日本のソウルフード」である昆布が、日本全国で愛される食材になった軌跡をたどっていきたいと思います。

7~8世紀の日本

日本の書物に初めて「昆布」が登場するのは、792年に完成した「続日本記」。 この書物によると、715年、現在の東北地方にいた須賀君古麻比留という人物が、先祖代々昆布を献上していたとされています。 ちょうどこの頃、北海道で採れた昆布は東北日本海側へと伝わっていました。須賀君古麻比留も、美味しい昆布をぜひ朝廷にという想いで献上していたのかもしれませんね。

14世紀の日本

鎌倉時代中期以降に、北海道で採れた昆布は三陸に運ばれ、関西へも伝わるようになりました。 出汁文化が根強い関西。昆布がいち早く伝わったからこそ根付いた食文化なのかもしれません。

17~18世紀の日本

江戸時代には、下関から瀬戸内海を通る西回り航路で関西、そして関東へと伝わりました。さらに関東は、太平洋側を通る東廻り航路でも昆布が伝わってきていました。

18世紀以降の日本

昆布はやがて長崎や沖縄、そして中国へと伝わるようになり、日本全国へと広まっていきました。 四方を海に囲まれた日本。そこでは魚介類だけでなく、海藻類を食べるという日本独特の食文化が育まれてきました。7世紀以降、約1000年の月日をかけて全国へと広がった昆布は、美味しさはもちろん、和食のベースとして必要不可欠な存在であったからこそ、日本全国で愛される・必要とされる食材になったのではないでしょうか。

昆布の鳥居大阪府(昆布製造・販売)

大正14年、大阪府岸和田市に昆布・つくだ煮専門店として創業しました。
山手には滝が有名な牛滝山があり、近くには大阪湾が見渡せる海辺があり、山と海に恵まれた自然豊かな街です。
この地で、私たちは代々昆布店を営み、「健康・美味しい・安心」をモットーに、心から「美味しい」と思える昆布・つくだ煮を販売してきました。
これからも皆様にご満足いただける「健康・美味しい・安心」な商品をご提供していきます。

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