豊かな自然に囲まれた大分県臼杵市で無農薬のフルーツを栽培しています
海あり山ありと豊かな自然に囲まれた大分県南部に位置する臼杵市。 有機農業が盛んな地域で、市が運営する有機堆肥センターもあります。 ヒャクマスが暮らしているのはそんな臼杵市の中山間部にある臼杵市野津町。 圃場周辺は山に囲まれており、夜間にはシカやイノシシなどの野生動物が出没する自然豊かなところです。 長年使われていなかった圃場を引き継ぎ、夫婦二人で農薬、化学肥料、除草剤等を一切使わないで持続可能で循環する農業を営んでいます。
もっと生きることの根本的な暮らしがしたいと思い農業の世界へ
農業を始める以前、私は関東で20くらいもの職を転々としていました。 30代で造園の仕事を始め、埼玉で自営業者に。 造園業は植物と触れ合うことが多く、もっと根本的な暮らしがしたいと思い、持続可能で循環する暮らしの知恵であるパーマカルチャーを神奈川で学び、海外へも勉強しにいきました。 その後、実践する場所を探し、2015年にご縁があって今の大分県臼杵市に移住します。 移住する前は気づかなかったのですが、臼杵市は有機農業を推進している地域でした。 自然栽培を始め認定農家としてサポートを受けながら移住して1年後には農家専業に。 高齢で引退される方のキウイ園を引き継ぎ、有機栽培しているうちに市の管理地でぶどう栽培の提案を受け、農薬や化学肥料はもちろんジベレリンも使わないぶどうも栽培しています。
何でも自分でやろうという精神の百姓を目指して
妻と二人で持続可能で循環する農業を営むヒャクマス。 ヒャクマスとは、百姓の増田の略です。 百姓とはたくさんの仕事がこなせる人、何でも自分でやろうという精神性が備わっている人、という意味もありそこから名付けました。 国内外で学んだパーマカルチャーデザインをベースに、 自分たちがその土地で生活し、 管理することでより豊かな土地になっていくよう地球の一部となり、 環境に負荷をかけず循環する暮らしを心掛けています。 エネルギーもなるべく自給できるように、自宅や電気柵には太陽光発電、 薪ストーブやかまど、薪風呂、太陽熱温水器などを使っています。 もっとフルーツ栽培にも力を入れたいし、デザインや木工、家づくりなどやりたいことはたくさん! これからも夫婦二人で力を合わせ、お金ではない豊かな暮らしを目指して、百姓として進み続けます。